【海外競馬】サウジC賞金11億円獲得したマキシマムセキュリティ デビュー時の値段は180万円!

2020年03月05日 21時30分

世界最高賞金レースを制したマキシマムセキュリティ(ゼッケン7=ロイター)

【TPC秋山響の海外競馬解析】2月29日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場でサウジカップ開催が行われた。

 5頭が遠征した日本馬は、フルフラット(牡3=父スパイツタウン・森)が武豊騎手を背にサンバサウジダービーカップ(3歳限定、ダート1600メートル)を快勝したほか、同じ森厩舎のマテラスカイがサウジアカップ(1200メートル)で2着、橋田満厩舎のディアドラがモハメドユスフナギモーターズカップ(芝2100メートル)で2着と健闘。世界が注視する舞台で大きな存在感を示した。

 一方、この日のメインレースであり、世界最高賞金(総賞金2000万ドル=約22億円)でもあるサウジカップ(ダート1800メートル)に参戦したゴールドドリームとクリソベリルは残念ながら6着、7着に終わったが、2頭とも少しスムーズさを欠いたようにも映った。さらに、このレースは(少し気は早いが)出走馬のレベルが今年のベストではと思わせる構成。なんら下を向くことはない走りだったと思う。

 それにしても、このサウジカップで印象的だったのは勝ったマキシマムセキュリティ(牡4=父ニューイヤーズデイ)の強さだ。

 前を行くGIペガサスワールドCの勝ち馬ムーチョグストがふらふらと走る中、外へ内へと切り替えしつつ、最後までしぶとく脚を伸ばしての勝利。テンのスピード、そしてその持続力。これぞダートの本場アメリカのトップホースというパフォーマンスだった。マキシマムセキュリティは昨年のGIケンタッキーダービーで1位入線、17着降着という憂き目にあったが、この勝利で少しは留飲を下げたのではないだろうか。

 この1戦で1着賞金1000万ドル(約11億円)を手にしたマキシマムセキュリティだが、実はこの馬のデビュー戦(18年12月)はクレーミングレース(出走馬を公示された価格で買うことができるレース)だった。実際に買い手はいなかったが、当時の値段は何と1万6000ドル(約180万円)。今考えれば破格の安値で誰でも買うことが可能だったわけだ。