【サウジC・後記】6着ゴールドドリーム、7着クリソベリルはドバイWCで雪辱できるか?

2020年03月02日 20時01分

ゴールドドリームで6着に敗れたルメールは馬場への対応度を強調した

【サウジアラビア・リヤド現地時間2月29日発】サウジアラビアが観光立国をアピールする国策として創設された史上最高賞金レース(総賞金2000万米ドル=約21億6000万円)の第1回サウジカップ(キングアブドゥルアジーズ競馬場・ダート1800メートル)は、下馬評通り米国のマキシマムセキュリティ(牡4)が優勝。日本から参戦したゴールドドリームは6着、クリソベリルは7着に敗れた。この結果をどう受け取るべきなのか? そして3・28ドバイワールドカップでリベンジの可能性は?

 昨年は日本馬が海外GIで過去最多の8勝を挙げた。その実力は国内外問わず知られるところだが、ことダートに限ればいまだ米国馬の独壇場。今回の結果もその流れを変えるには至らなかった。もっとも、ダート施行時のドバイワールドカップでもまったく歯が立たなかったことを考えれば、2頭の内容は善戦と言っていい。レース直後は“意外な接戦だった”が素直な感想。記者が過去にドバイで目の当たりにしたカリフォルニアクローム(2014、16年の米年度代表馬でGI・7勝)やアロゲート(GI・4勝で一時は獲得賞金世界一)のような圧倒的な強さは感じなかった。

 単純に勝ち馬の能力なのか、それとも日本の2頭を含めた他国勢とのレベル差が縮まってきているのか? 2着こそ米国のミッドナイトビズーだったが、3着はドバイのベンバトル。一昨年のドバイターフでヴィブロス、リアルスティール、ディアドラなど日本馬を負かして優勝した馬だ。

 6着のゴールドドリームに騎乗したルメールは「(米国馬と比べて)馬のレベルはたぶん同じだけど、ダートに関しての適性は全然違う。(米国やドバイの砂質に近い)ここのダートに米国の馬は経験がある。でも、彼らが日本に来ても(砂質が違うので)たぶん勝てない。ゴールドドリームはドバイで最下位(17年のドバイWC)だったけど、一度経験していたから今回良かったのだと思う。クリソベリルは(同質の砂が)初めて。だから難しい」。

 そのクリソベリルは7戦目にして初めての敗戦(7着)。音無調教師は「ゲートで遅れて思うような競馬ができなかった」と唇をかんだが、後方からじわじわと伸びた脚は次につながる内容だったのは間違いない。

 2頭はともに直接、UAE入りしてドバイワールドカップ(28日=メイダン競馬場・ダート2000メートル)に挑む。そこで再びダートの世界トップレベルと対戦するが、今回の経験がどう生きるか大いに注目したい。