【香港国際競走】グローリーヴェイズ 香港ヴァーズVは通過点に過ぎない

2019年12月12日 21時30分

香港ヴァーズを制したグローリーヴェイズ

【TPC秋山響の海外競馬解析】日本調教馬が目覚ましい活躍を見せてくれた。8日に行われた香港国際競走における4つのGIのうち、3つを制覇。同開催で3つのGIを制したのは2001年にアグネスデジタルがGI香港カップ(芝2000メートル)、エイシンプレストンがGI香港マイル(芝1600メートル)、そしてステイゴールドがGI香港ヴァーズ(芝2400メートル)を勝って以来、実に18年ぶりのこととなった。

 これほどまでに強かったのか、と思ったのは香港ヴァーズを制したグローリーヴェイズ。案外な結果だった前走から一変。ラッキーライラック、エグザルタント、そしてディアドラといったGI馬を寄せ付けなかった走りはインパクト大。今回のGI初制覇は通過点にすぎないという予感がする。

 香港マイルはアドマイヤマーズが外から迫る地元馬ワイククを振り切っての優勝。スミヨン騎手のレース運びも完璧だったが、最後の粘り腰は先月亡くなった近藤利一オーナーの後押しがあったのではないかと思いたくなるものがあった。

 なお、このレースは古馬との斤量差が0・5キロしかないこともあって、3歳馬が勝つのは00年にGIに昇格となって以降初めてのこと。この馬の前途もまた洋々だ。

 香港カップのウインブライトも見事だった。実力はもちろんのこと、コース適性の高さも勝利に結びついたと思うが、最大のポイントは最初のコーナーで松岡騎手が3番手の位置を確保したこと。少し強引な進路取りで、結果的には騎乗停止処分を受けただけに、手放しで褒めるわけにはいかないのかもしれないが、あそこでポジションを取りに行かなければ、外を回り続けるか、大きく位置取りを下げるしかなかった。勝敗を分けた最初のコーナーだった。

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