【海外競馬】連敗ビューティージェネレーション もはや絶対的な存在ではない

2019年11月21日 21時30分

【TPC秋山響の海外競馬解析】デモの騒乱が続く香港だが、17日には12月の香港国際競走に向けた重要な3つの前哨戦が無事に行われた。

 このうち、波乱の結末となったのがGIIジョッキークラブマイル(芝1600メートル)。GI香港マイルを連覇して、ここ2シーズン続けて香港年度代表馬に輝くビューティージェネレーションが単勝1・3倍の1番人気に支持されたが、結果は昨シーズンの香港ダービー2着馬ワイククの3着。前走10月20日のGIIシャティントロフィー3着に続く2連敗となった。

 ハンデ戦の前走は勝ち馬より14ポンド(約6・4キロ)、2着ワイククより18ポンド(約8・2キロ)も重い斤量を背負い、しかも内に押し込められて窮屈な競馬になったことが敗因と思われたが、今回は別定戦で上位2頭より5ポンド(約2・3キロ)重いだけ。

 前走の轍を踏むまいとスタートから極端に外に持ち出していったことに加え、その過程でカーインスターと競り合う形になったことが響いたとも考えられるが、最後にそのカーインスター(2着)にかわされてしまったのだから敗因としては少し弱い。少なくともここ2シーズンのような絶対的な存在ではないと考えた方がいいのかもしれない。

 残りの2つのレースは1番人気が期待に応えた。GIIジョッキークラブC(芝2000メートル)を勝ったエグザルタント(父テオフィロ)は先行して自ら動く競馬での完勝で、GI香港ヴァーズ(芝2400メートル)連覇に向けて順調満帆。GIIジョッキークラブスプリント(芝1200メートル)を2馬身差で逃げ切ったエシーロ(父シーブリング)は今後の香港短距離界を担う逸材。GI香港スプリント史上初となる3歳馬による優勝がなるかどうかにも注目したい。