【豪GIマッキノンS】マジックワンド 悲願のGI制覇生んだタフネスぶり

2019年11月14日 21時30分

【TPC秋山響の海外競馬解析】9日、オーストラリアのフレミントン競馬場で行われたGIマッキノンS(芝2000メートル)は、アイルランドから遠征したマジックワンド(牝4=北半球表記=父ガリレオ、A・オブライエン厩舎)が勝利。3番手追走から直線半ばで先頭に立つと、ニュージーランドの年度代表馬でGI・4連勝中だったメロディーベルの追い上げを1馬身差退けた。これまで6度もGIでの2着があった“善戦ウーマン”がデビュー21戦目にして悲願のGI初制覇を果たした。

 驚くべきは、そのタフネスだ。

 マジックワンドの今シーズンは、まず1月の米国遠征(GIペガサスワールドCターフ=2着)からスタート。その後、3月にUAE(GIドバイシーマクラシック=5着)、5月に米国(GIマンノウォーS=3着)で走り、6月から7月にかけては地元欧州(英国、アイルランド)で出走してウルファートンS・2着、GIプリティーポリーS・2着、GIキングジョージⅣ世&クイーンエリザベスS・11着。

 そこから8月に今年3度目の米国遠征を敢行して、GIアーリントンミリオンで2着に入ると、9月にはアイルランドのGIアイリッシュチャンピオンSでも2着した。

 そして迎えたのが、またしても長距離輸送になる今回のオーストラリア遠征。初戦の10月26日のGIコックスプレートはリスグラシューの4着、中9日で向かった前走11月5日のGIメルボルンCも10着だったが、そこから中3日での挑戦だった今回のマッキノンSで、ついに悲願を達成した。

 今年だけで5か国で出走し、しかも最後は畳みかけるような強行軍の中、目標を達成した。驚異的なタフさとしか言いようがない。