【凱旋門賞】フィエールマン&ブラストワンピースのハードトレに光

2019年10月04日 21時02分

3日朝もハードトレを行ったエネイブル。ピークに近い仕上がりだ

【凱旋門賞(6日=パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)探券隊】3日朝に現地入りしてから、初めて実現したエネイブルのゴスデン調教師への取材。英ジョッキークラブ担当者から“メディアの数に多少ナーバスになっている”との話を聞いていたが、まさかの神対応だった。

 坂路下からエネイブルがコースに入った際には「今から上がってくる。いい写真を撮ってくれ」。帰り際は手を振って自らハンドルを握るレクサスでウォーレンヒルを後にしたが、例えるなら美浦の藤沢和調教師のような名伯楽ならではの余裕。間近で見る迫力に満ちたエネイブルの動きと馬体も含めると、“エネイブル断然”との思いが日に日に高まっている。

 同時にエネイブルの調教を見て、一点の光が差した印象を受けたのも事実。連日のハードトレがここニューマーケットで続くフィエールマン、ブラストワンピース。前述のジョッキークラブ担当者によると、両馬のハードな調教は現地の厩舎関係者には異質に映っているとの話を聞いた。

 ところがどうだろう?エネイブルは9月30日にニューマーケットで追い切り、翌日こそコースに姿を現さなかったが、2日、3日と連日でウォーレンヒルを2本、しかも15―15は楽に切るスピードで上がっている。“この調整は日本馬と変わらないではないか?”。坂路の勾配や、ポリトラックの質など日本の調教環境とは違うだけにその負荷に関しての比較はできないが、大きな差異はないように感じた。

 うがった見方をすれば、日本馬はまだよそ者。噂に尾ひれがつくのは容易に想像がつくし、競馬発祥の地ニューマーケットのプライドもある。「こちらがイメージしたよりも、馬が(ハードトレに)耐えている。というより耐えている感じがしない」(大竹調教師)や、「ノーザンファームもこれまでの情報を蓄積、分析して戦略を練り、我々厩舎もタッグを組んで全力で挑戦している」(手塚調教師)のコメントに触れ、2頭の勝算にまだまだ見限れない“何か”がある気がしてならない。