【海外競馬】急死ロアリングライオンが残したわずか1世代の産駒の走りに注目

2019年09月05日 21時30分

【TPC秋山響の海外競馬解析】この夏、日本ではディープインパクト、キングカメハメハと名馬の死が続いたが、海外でも昨年の欧州年度代表馬に輝き、この春に種牡馬になったばかりのロアリングライオン(父キトゥンズジョイ)が8月23日に4歳という若さで旅立ってしまった。

 ロアリングライオンは昨年、エクリプスS、インターナショナルS、愛チャンピオンS、そしてクイーンエリザベスII世Sと中距離とマイルのGIを4連勝した馬。

 今年はまず英国のトゥウィーンヒルズスタッドで種牡馬として供用され、下半期はニュージーランドのケンブリッジスタッドでシャトル供用される予定だったが、7月末にニュージーランドでの検疫が明けると疝痛を発症。2度の手術を経て、一時は退院できるまで回復したが、8月23日に容体が急変。帰らぬ馬となってしまった。2013年の北米首位種牡馬キトゥンズジョイの後継種牡馬として期待されていただけに、この損失は極めて大きなものがある。

 ただ、今年英国では133頭と交配されており、その中にはGⅠヴェルメイユ賞の勝ち馬バティール、GI英セントレジャーの勝ち馬シンプルヴァース、それにGIドバイシーマクラシックを制したドルニヤの母ダルタマ、そしてGIキングジョージVI世&クイーンエリザベスSの勝ち馬ポエッツワードの母ワーリーバードなども含まれている。

 残された産駒はわずか1世代。父系としてその血を後世に残すハードルは高くなったことは確かだが、同じく1世代を残して早世しながら、ドバウィという名馬・名種牡馬(GI愛2000ギニー優勝=仏首位種牡馬)を送って父系をつないだドバイミレニアムの例もある。ロアリングライオンの遺児の走りに注目したい。