【英GⅠナッソーS】ディアドラ快挙 長期海外遠征決断したオーナーに“あっぱれ”

2019年08月08日 21時30分

【TPC秋山響の海外競馬解析】非常に大きな価値がある1勝だ。本紙でも既報の通り、1日に英国・グッドウッド競馬場で行われたGIナッソーS(芝1980メートル=3歳上牝馬限定)で、ディアドラ(牝5・橋田)が勝利。日本産の日本調教馬としては史上初の英GI制覇という快挙を達成して、日本競馬のレベルの高さを“近代競馬の母国”でアピールした。

 今回、ディアドラが勝ったナッソーSは、日本がまだ江戸時代だった1840年に創設され、1900年代初頭にはセプター、プリティーポリーという英牝馬3冠馬も勝ったレース。74年までは3歳牝馬限定戦で、71年に英国にグループ制(GI、GII、GIIIの格付け)が導入された際はGII格付けだったが、99年にGIに昇格したあたりから毎年のように好メンバーが揃うようになった。2000年代に入ると欧州年度代表馬のウィジャボードやマインディングなどが勝利。英国では唯一となる牝馬限定の中距離GIとして、毎年のようにハイレベルなレースが繰り広げられている。

 今回も、今年の英1000ギニーと愛1000ギニーを制したハモーサ、同じく今年の仏オークス馬チャンネルという3歳のトップクラスが参戦。決して相手に恵まれたわけではないだけに、非常に価値のある勝利と言える。

 日本をたって約4か月。異国で奮闘し続けて最高の結果を手にしたディアドラと、その厩舎関係者、何より長期海外遠征を果敢に決断したオーナーに心からの拍手を送りたい。