8・10英アスコット真夏のチーム対抗戦シャーガーC参戦 菜七子の期待値

2019年07月17日 16時30分

シャーガーCへの抱負を語った藤田菜七子

 NANAKOが“世界の女王”として、その技術を海外に見せつける――。6月30日にスウェーデンで行われたウィメンジョッキーズワールドカップで優勝した藤田菜七子(21)が、世界各国の超一流ジョッキー12人が集う英国の騎手招待レース「シャーガーカップ」(8月10日)に女性選抜チームの一員として参戦することが16日、主催者発表で判明した。同大会で日本人の女性騎手が参戦することは初めて。これまで武豊(50)、蛯名正義(50)をはじめ、日本の超一流ジョッキーが参加した競馬界のオリンピックで、菜七子フィーバーが再び世界を席巻しそうだ。

 シャーガーCは1999年に始まり、例年8月第2土曜日に英国のアスコット競馬場で開催されるチーム制の対抗競走。イギリス・アイルランド選抜、ヨーロッパ選抜、世界選抜、女性騎手選抜(各3人)の4チームによる対抗戦で全6レースで優勝を争う。個人別の集計でもポイント合計1位の騎手にはシルバーサドル賞が与えられる。昨年は英国の女性騎手ヘイリー・ターナー(今年の女性選抜キャプテン)が最多ポイントで受賞している。

 同大会には2000年に蛯名正義が日本人として初出場し、その後も武豊や横山典、戸崎圭など日本を代表する超一流ジョッキーが参戦している。これまで8回の出場を誇る武豊が「日本のワールドオールスタージョッキーズのさらにグレードの高い催し。招待されるだけで名誉なこと」と語るほどのビッグな大会で、菜七子は初の日本人女性騎手として参戦する。

 世界女王のシャーガーC参戦に対し、海外メディアも即座に反応した。世界的な競馬新聞として有名な英レーシングポスト社は、16日のホームページ上で英国の名手D・タドホープとともに「最も旬な騎手の参戦」と伝え「菜七子が世界のスターたちのトップに立つ」との見出しで特集を組むなど、競馬の本場・英国では早くもNANAKOフィーバーが始まっている。

 17日朝、美浦トレセンでこの報告を受けた菜七子は「信じられないような気持ちです。私なんかでいいのかな、というくらい。改めてスウェーデン(ウィメンジョッキーズWC)で優勝できて良かったなと思いました。アスコット競馬場も“いつか乗りたい”と思っていたんです。それがこのような形で実現するなんて…。(同じ女性選抜チームの)ヘイリー・ターナー騎手にお会いするのが楽しみです。ジェイミー・カー騎手も(同期で豪州遠征経験のある坂井)瑠星からとても上手なジョッキーだと聞いているので、本当に楽しみです」と抱負を語った。世界女王となった菜七子が超一流相手にどんなプレーを見せるのか、世界が注目する。

 また日本からは川田将雅(33)が世界選抜のキャプテンとして選出された。

【トンボ返り8・12盛岡で初の重賞V狙う】6月30日にスウェーデンのブローパーク競馬場で行われた「ウィメンジョッキーズワールドカップ」で2勝を挙げて総合優勝を果たした菜七子。凱旋帰国後も2週連続で勝利を挙げ、昨年マークした自己最多の27勝を更新するペースで勝ち星を積み上げている(先週終了時点で通算18勝)。シャーガーC騎乗後の帰国初戦となりそうなのは8月12日の盛岡。GⅠ初騎乗となったフェブラリーSで5着に導いたコパノキッキング(セン4・村山)とコンビを組む交流GⅠⅠⅠ・クラスターC(盛岡ダ1200メートル)で、自身初の重賞制覇を狙う。