【海外競馬】エネイブル衰えなし!8か月ぶりの復帰戦を快勝

2019年07月11日 21時30分

次走GIキングジョージVI世&クイーンエリザベスSに出走するエネイブル(ロイター=USA TODAY Sports)

【TPC秋山響の海外競馬解析】女王が帰ってきた。

 凱旋門賞連覇の名牝エネイブル(牝5=父ナサニエル)が6日にイギリスのサンダウンパーク競馬場で行われたGIエクリプスS(芝9ハロン209ヤード)で昨年11月のGI・BCターフ以来約8か月ぶりに復帰。L・デットーリ騎手を背に2番手で流れに乗ると、最後はGI英チャンピオンズフィリーズ&メアズSやGIタタソールズゴールドCの勝ち馬マジカルの追い上げを3/4馬身差退けて優勝。1985年のペブルス、92年のクーヨンガ(日本人馬主)以来史上3頭目となる牝馬優勝を果たした。

 エネイブルはこれで一昨年の5月から10連勝で、GIは8勝目。先行力が高く好位で自在に競馬ができる上に、しまいの爆発力と負けん気の強さも兼備。さらに今回の良馬場から2年前の凱旋門賞優勝時の重馬場までこなし、コースの形状も問わない(エネイブルは12戦全て違う競馬場で走って11勝)のだから死角が見当たらない。

 今回のレース後、デットーリ騎手はエネイブルをこれまで騎乗した中でベストホースとたたえたが、英ダービー&凱旋門賞馬ゴールデンホーン、ドバイワールドC圧勝のドバイミレニアム、英ダービー、キングジョージ、凱旋門賞を含む4戦4勝のラムタラ、凱旋門賞圧勝のサキーなど数多くの名馬の背中を知る騎手の言葉だけに非常に重みがある。

 エネイブルの次走は、日本のシュヴァルグランも出走を予定する27日のGIキングジョージVI世&クイーンエリザベスS(英アスコット競馬場・芝11ハロン211ヤード)。管理するJ・ゴスデン調教師は今回はまだ85%から90%のデキだったと語っており、次はさらにパフォーマンスを上げてきそう。シュヴァルグランにとっては最強のライバルになる。