【ドバイターフ】海外の苦い経験乗り越えて挑むアーモンドアイ国枝調教師

2019年03月28日 21時31分

香港遠征時の国枝調教師(撮影=平松さとし)

【平松さとしの重賞サロン】2008年の香港・クイーンエリザベスII世カップ。国枝栄調教師は前年に有馬記念を勝ったマツリダゴッホをこの舞台に送り込んだ。

 その遠征は、まさに山あり谷あり。まずは国内の馬インフルエンザ騒動の影響で、新潟競馬場に隔離されるところから始まった。輸送当日は台風が香港を直撃したため、方々で足止めを食った。結果、9時間あれば着く予定の道程に20時間もかかることになった。

 到着後もすんなりとはいかなかった。検尿を求められたが、マツリダゴッホが肝心の排せつをしない。こういった際、日本では採血で代用することがあるが、かの地では、それが許されなかった。そのためマツリダゴッホは長時間にわたって緊張する環境下に置かれてしまったのだ。

 もちろん、それだけが原因ではないが、レースに行ったグランプリホースは折り合いを欠き、6着に沈んだ。

「状態はそれなりにいいほうに持っていけたと思います。でも、やはり海外遠征はいろいろと難しいですね」

 当時、国枝師はそう語った。この3年前にはマイネルソロモンを香港に送り込みながら熱発で回避した経緯があっただけに、その思いは強かったことだろう。

 そんな国枝師がアーモンドアイでドバイターフ(芝1800メートル=日本時間30日深夜24時20分発走)に挑む。今度こそ違う結果が出ることを祈ろう。