復活エネイブル 凱旋門賞連覇へ前進

2018年09月13日 21時33分

凱旋門賞連覇を狙うエネイブル(ロイター)

【TPC秋山響の海外競馬解析】欧州競馬のヒロインが帰ってきた。

 昨年の凱旋門賞馬エネイブル(牝4=父ナサニエル、英J・ゴスデン厩舎)が8日に英国のケンプトン競馬場で行われたGIIIセプテンバーS(AW11ハロン219ヤード)で、昨年の凱旋門賞以来約11か月ぶりに復帰。4頭立てとなったレースで先手を奪うと、そのまま逃げ切って、単勝1・53倍の1番人気に応えた。

 エネイブルは今年5月にヒザを痛めて、始動戦に予定していた6月のGIコロネーションCを回避。当初8月のカムバックを目指していたが、少し調整が遅れて、復帰がここまでずれ込んでいた。

 今回のセプテンバーSは当初格下のメンバーとの対戦が予想されていたが、なんと直前になって今年重賞3勝で、GIキングジョージ2着の強豪クリスタルオーシャン(牡4=父シーザスターズ)が出走を表明。エネイブルにとっては思わぬ強敵の出現となったが、終わってみればそのクリスタルオーシャンを3馬身半差で完封した。

 クリスタルオーシャンの方が斤量が8ポンド(約3・6キロ)重かった点は頭に入れておく必要はあるが、エネイブルの方も「80~85%のデキ」(ゴスデン調教師)だったのだから、さすがの強さ。最大目標とする凱旋門賞連覇に向けて大きく前進したと言える。

 このレースを終え、凱旋門賞の前売り1番人気にはエネイブルが浮上。これに今年のGI愛オークスとGIヨークシャーオークスを連勝中のシーオブクラス(牝3=父シーザスターズ)と、昨年のGI英チャンピオンSの勝ち馬でエネイブルと同じゴスデン厩舎のクラックスマン(牡4=父フランケル)が続いている。