【東京大賞典=山河記者の予想】地元大井のモジアナフレイバー 何とも不気味に映る“ここ一本の調整過程”

2019年12月27日 12時01分

前哨戦の勝島王冠を58キロで完勝したモジアナフレイバー(写真提供=TCK)

【東京大賞典(29日=日曜、大井ダート2000メートル)山河の一撃】「中央競馬の競走馬の場合には地方競馬指定交流競走、外国の競走の成績を含むものとする」

 文面を読めば分かる通り中央所属馬の場合、JRA賞の評価対象レースは中央競馬のレースに限定されない。国内ではGII、GIIIしか勝っていないウインブライト(香港GI・2勝)が最優秀4歳牡馬を、はたまた今年は国内1走のディアドラ(英GI・1勝)が最優秀古馬牝馬を受賞しても構わないわけだ。

 ちなみに地方馬、外国調教馬も選考対象となるが、中央競馬における当該年度の競走成績のみが対象。いくら強くても中央競馬に出走していないヴァルトガイスト(凱旋門賞)やリンゾウチャネル(ホッカイドウ競馬3冠)に受賞資格はない。

 もちろん、この暮れの大一番は最優秀ダート馬を選出する際の重要な対象レースなのだが…。過去10年で勝ち馬の受賞は2014年ホッコータルマエだけ。一方、同馬を含めてチャンピオンズC(旧JCダート)の勝ち馬は8頭が栄誉に輝いている。

 問題点のひとつが「投票期間」だ。今年度の場合、12月28日17時から20年1月4日正午まで。JRAの表彰だから当然といえば当然だが、当レースの結果を待たずにJRAの全日程終了直後から受け付けを開始。せっかちな記者がホープフルS当日に投票を済ませてしまう事態が起きている。そもそも冒頭で記した規程を把握していない可能性さえありそうだが…。

 とはいえ、記者も今年はチャンピオンズCを制したクリソベリルに一票を投じようと考えている。なぜなら当レース参戦の中央馬7頭にタイトル上積みの可能性が低いからだ。今年のチャンピオンズCは良馬場としては驚異的な中京ダート1800メートル=1分48秒5の高速決着。ここをメイチに仕上げてきた組の上積みは期待薄、それどころか反動を懸念すべきだろう。

 前走2着ゴールドドリーム、そして昨年より2キロ重い57キロを背負うオメガパフュームが最後の直線で伸びを欠くようだと…。

 ◎モジアナフレイバー(大井)が大仕事を成し遂げても不思議はあるまい。中央勢とは初手合わせとなった昨年は9着完敗に終わったが、本格化前だけに悲観する必要は全くない。今年は交流GI・2走でも掲示板を確保、前哨戦の勝島王冠でも58キロを背負って完勝したように地力強化は明白だ。

 JBCクラシックやチャンピオンズC出走組とは異なり“二兎は追わず”に、ここ一本の調整過程も何とも不気味に映る。05年アジュディミツオー以来となる地方勢の制覇でクリソベリルの受賞をしっかりアシストするに違いない。

◎モジアナフレイバー
○ゴールドドリーム
▲ノンコノユメ
△オメガパフューム
△ロードゴラッソ
△バルダッサーレ
△ケイティブレイブ

【関連記事】