【東京大賞典=総展望】今年も強固なJRAの牙城!中でも緊急開腹手術から復活したケイティブレイブに注目

2019年12月24日 12時00分

輝きを取り戻したケイティブレイブ。大井の名手・御神本を背に頂点をうかがう

【東京大賞典(29日=日曜、大井ダート2000メートル)石橋記者の総展望】2019年ダート界の総決算・東京大賞典。4年連続で1~3着を独占しているJRA勢の牙城は今年も強固だ。12月のGIチャンピオンズCを6戦無敗で制したクリソベリルの出走回避は残念だが、昨年の東京大賞典でワンツースリーを決めたオメガパフューム、ゴールドドリーム、ケイティブレイブが揃って出走を表明してきた。

 中でも注目は、劇的な復活を遂げたケイティブレイブだろう。ドバイ遠征(出走取り消し)時に疝痛が悪化し、緊急開腹手術を敢行。競走馬生命が危ぶまれる重篤な事態に陥った。

 だが、そこで終わらないのが名馬たるゆえんか。復帰初戦の前走・浦和記念は役者が違うとばかりに3馬身差の貫禄V。さすがJpnI・3勝馬と思わせるだけの勝ちっぷりでファンを驚かせた。東京大賞典はチャンピオンズCが王道のローテーションだが、完全復活なった今、データを覆す可能性は十分ある。

 昨年の優勝馬オメガパフュームは今年、5戦して1勝のみだが、唯一の勝ち鞍が同舞台の帝王賞。初の浦和開催だった2走前のJpnI・JBCクラシックでも、3か月半ぶりの実戦ながらハナ差2着に食い込んで地力の高さを証明している。

 前走のチャンピオンズCは0秒7差6着に敗れたが、もともと左回りは全幅の信頼を置けるとは言い難い戦績で、昨年の同レースでも5着に敗退。右回りの大井では唯一の敗戦が、18年の最優秀ダートホース・ルヴァンスレーヴと対戦したJpnIジャパンダートダービー(JDD)での1馬身半差2着だけと、安定感は抜群で、14年のホッコータルマエ以来史上4頭目の連覇も視野に入る。

 昨年3/4馬身差2着からの雪辱を期すのはゴールドドリームだ。大井2000メートルは3歳時にJDDで3着、5歳になって帝王賞制覇とコース適性は一歩もヒケを取らない。

 18年のJpnIかしわ記念で初騎乗し、見事に勝利へと導いたルメールが、以降は全て手綱を取り、かしわ記念連覇を含む〈3・4・1・0〉。馬の癖を知り尽くした名手の手綱さばきにも注目だ。

 JRA3強の実力は誰もが認めるところだが、充実ぶりが目立つ地元・大井のモジアナフレイバーも面白い。昨年はオメガパフュームから2秒2離されての9着と力差を見せつけられたが、古馬になって急成長。5か月ぶりのSⅠ大井記念を2馬身差で快勝すると、帝王賞ではオメガパフュームとの差を1秒1まで詰めてきた。

 秋初戦のJpnIマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡ダート1600メートル)では、地方馬最先着の0秒6差4着。JRA勢と渡り合えるだけの実力をつけており、展開ひとつで一角を崩すシーンもありそうだ。

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