【京都記念】藤沢調教師が明かすレイデオロの戦略と野望

2018年02月06日 21時33分

着々と臨戦態勢を整えるダービー馬レイデオロ。JC後の充電で馬体はグンとたくましくなった

【京都記念(日曜=11日、京都芝外2200メートル)】昨年のダービー馬で最優秀3歳牡馬にも輝いたレイデオロ(牡4)がGII京都記念で今年初戦を迎える。ポスト・キタサンブラックの期待が高まる同馬はこの後、招待されているドバイシーマクラシック(3月31日=UAEメイダン競馬場・芝2410メートル)で“世界”へ挑む予定。これまで数々の世界的レースに管理馬を送り込んできた藤沢和雄調教師(66)の戦略、そして野望とは? その胸中に迫った。

 レイデオロの主戦を務めるクリストフ・ルメールが1月27日の東京競馬で騎乗停止。同日中にダリオ・バルジューへの乗り替わりが発表された。突然の鞍上スイッチは決していい材料ではないが、その2日後に都内ホテルで行われたJRA賞授賞式(ソウルスターリングは最優秀3歳牝馬でダブル受賞)の会場で藤沢和調教師は余裕の笑顔だった。

「バルジューにはちゃんと乗るように言っておくから大丈夫」

 もちろん、かつてファルブラヴ(2002年ミラノ大賞典、ジャパンCなどGI・8勝)の主戦を務め、JRAでも4つの重賞勝ちがある腕利きイタリアンを信頼してのことだろうが、その表情は乗り替わりを不安材料とはみじんも考えていない。

 レイデオロは1月11日に福島県のノーザンファーム天栄から美浦トレセンに帰厩。順調に調教を重ね、同31日にはルメール騎乗で1週前追い切りを消化。7日に予定する最終追い切りではバルジューが初コンタクトを取ることになっている。

 この京都記念を今年の初戦に決める前、陣営は昨秋のジャパンCで2着した直後に暮れの有馬記念を使わないことを即決した。その理由を藤沢和調教師はこう説明する。

「菊花賞を使わなかったとはいえ、3歳馬でジャパンカップというのはタフなレース。有馬記念も使えないことはなかったが、4歳になれば重要なレースが続くことは分かっていたからね。だから昨秋は2戦と決めていた。それに馬は年を重ねて強くなるものだから」

 今年がレイデオロにとってさらに重要な年になることを見据えての決断に迷いはなかった。

 そのジャパンCは2着に敗れたが、キタサンブラック(3着)には先着。改めてポテンシャルの高さを示すには十分な結果だった。「1コーナーの入りでスムーズさを欠いたのが痛かったかな。ただ、苦しがって最後はササっていたけど(鞍上に)怒られてからはもう一度頑張ったから」と中身のある内容も強調した。

 2か月半ぶりの実戦。「古馬になって成長したというか、休むごとに成長している。馬体もまた大きくなった。乗り込みは十分だし、京都は初めてでも外回りなら問題ない」。狙い通りの成長がさらにレイデオロのパフォーマンスを高める予感がある。

 そして、あくまで京都記念の結果が前提とはいえ、春の最大目標に関して「大阪杯かドバイってことになるんだろうけど、ドバイは賞金(1着360万ドル=約3億9600万円)の高い大きなレースだし、コースも合いそうだからね。それに輸送も問題ないから楽しみにしているんだ」と明るい見通しを示した。

 京都記念は世界制覇への序章? そんな期待感すら抱かせるレイデオロの2018年が、いよいよ始まろうとしている。