菜七子効果で佐賀競馬の入場者&売り上げ大幅アップ

2016年07月19日 08時03分

菜七子を見ようと訪れたファンも多く、パドックは盛況だった

 菜七子旋風、ついに九州初上陸——。JRA16年ぶりの女性ジョッキーとして絶大なアイドル人気を誇る藤田菜七子騎手(18=根本厩舎)が18日、佐賀県・佐賀競馬場で4鞍に騎乗。地方競馬9場目にして九州初参戦を果たした。17日(日曜)には福島競馬場で6鞍に騎乗したばかりの菜七子。中0日での佐賀入りを熱烈ファンが強力サポート。その奮闘ぶりを追う。

「菜七子ちゃん、頑張って!」

 ファンの声援が18日の佐賀競馬場を飛びかった。6、7、8、10Rと4度の騎乗中、7、8Rで1番人気に支持されるなど、まさに“菜七子フィーバー”に沸いた。

 この日一番の見せ場は8R。単勝1・2倍のケモノタイプ(牡4・真島元)の手綱を取った菜七子は、ゲートをぽんと出るとマイペースの逃げに持ち込む。道中パイロット(2着)に迫られたものの「菜七子、逃げ切れ!」というファンの声を背に受け、2着に半馬身差つけて鮮やかに逃げ切り勝ちを収めた(勝ち時計1分28秒8)。

 佐賀競馬場初Vは、4月12日の金沢競馬以来となる地方競馬5勝目。それまでどことなく表情が曇りがちだった藤田に久々の“菜七子スマイル”が戻った。「ずっと勝てていなかったので勝ててうれしいです。父の実家が(同じ九州の)長崎なので勝ててほっとしています。ファンの人が温かいのが印象に残りました。次の1勝を目指して頑張ります」と語った。

 その他の成績は6R=4着、7R=5着、10R=9着。だが、それ以上に地方競馬ファン、関係者に与えた菜七子効果は絶大だったようだ。

 車で1時間半かけ伊万里から駆けつけた会社員の男性(41)は「大きいイベントがあるたびに佐賀競馬場に来ています。今日は菜七子ちゃん目当てで来ました。(8R)最後は粘ってくれと願いました。写真も撮れたし、馬券も当たりました」と興奮気味。また、月に1度は競馬場に来るという柳川の男性会社員(25)は「藤田騎手はスタートがうまいですね」と感嘆しきりだった。

 さらに、佐賀競馬のこの日の入場者数は前年比187%の3621人、売り上げも前年比166%の2億2595万円余り(インターネット発売等を含む)を記録。ハードスケジュールにも負けず元気一杯の騎乗を見せる姿に、一票を投じずにはいられないようだ。