NZ女性騎手オールプレスの目に日本競馬界はどう映ったか

2015年07月26日 06時00分

オールプレスの最終日に注目だ

 5月9日から短期免許でJRA騎乗をしてきたニュージーランドのリサ・オールプレス騎手(40)が26日で“乗り納め”となる。2004年以来のJRAでの女性騎手Vなどの記録を残した同騎手の今季成績は125戦6勝、2着8回、3着10回(20日現在)。5月の新潟大賞典では13番人気のナカヤマナイトを2着に導くなど波乱の使者として活躍したママさんジョッキーが滞在騎乗経験を語った。


(聞き手=競馬ライター・平松さとし)


 ――約3か月の滞在騎乗もいよいよ最後。日本の生活を振り返ると


 リサ エンジョイしたわ。ニュージーランドから何人も友達が来てくれたし、日本にも新しい友達がたくさんできて、充実しました。


 ――朝は調教騎乗、平日の午後は何を


 リサ 友達と会ったり、調教助手宅にお邪魔して子供に英語を教えたり、逆に日本語を教わったり。ランニングやウオーキングのトレーニングも欠かさなかったわ。この前も17キロを約2時間かけてゆっくり走りました。


 ――日本競馬の印象は


 リサ 馬の質は高いし、騎手も皆上手。大好きです。


 ――一番の思い出は


 リサ 日本ダービーの週に東京競馬場で勝てたこと(5月30日=4歳上1000万下・クラシックメタル)。東京で勝つのは私の夢でした。


 ――シンガポールや英国など世界中で乗っているが


 リサ 初めての東京で地下馬道から上がってスタンドを見た時の感動が忘れられません。初めてアスコットで乗った時より衝撃を受けました。


 ――半面いい馬に乗せてもらうのは難しかった


 リサ ある程度覚悟はしていました。そんな中で二ノ宮調教師や堀井調教師など、たくさんの人に助けてもらったことに感謝しています。


 ――日本は競馬だけでなく女性が進出するのには少々厳しい社会


 リサ それは感じました。なでしこジャパンのメンバーもアルバイトをしながらサッカーをしている人たちがいると聞きました。ただ、私は“女性ナンバーワン騎手”を目指しているわけではなく“全体のナンバーワン騎手”を目標にしています。そこはブレずにいきたい。


 ――次の来日は


 リサ できればジャパンCの時期に合わせて滞在したいです。


 ――理由は


 リサ 私が初めて日本に来たのはワーキングホリデーを利用し牧場で働いた時で、初めて日本の競馬場で見たのが1994年のジャパンC(マーベラスクラウン優勝)。だから私の最も勝ちたいレースはジャパンCなんです。


 ――2児の母でありながらエネルギッシュ


 リサ 今回は主人と子供も日本に来ました。彼らにとって初めての日本でとても楽しんでいました。私が母親でありながらこうして競馬に乗れるのは主人や互いの両親のサポートがあってこそ。とても感謝しています。


 ――先週2勝。最終週も活躍を期待しています


 リサ 関係者だけでなくたくさんの声援を送ってくれる日本のファンも大好き。ニュージーランドで待つ家族にもいい報告ができるよう、精一杯乗ります(28日帰国予定)。