本紙でよみがえる「鉄人・増沢」

2012年06月28日 10時00分

【トレセン発秘話】「虎石さん、今日は勝ちっぱなしじゃないですか。何と言っても相手はダービー2勝ジョッキーですからね。これはスクープものですよ」

 日曜(24日)の東京競馬場からの帰り道。カメラマンの国分克彦が興奮気味にまくしたててきた。この男、写真の腕前はなかなかのものがあるが、東スポ随一のアホ社員として広く知られている。

「府中駅から競馬場まですれ違った競馬ファンはみんな虎石さんばかりにあいさつして、増沢先生には見向きもしないじゃないですか。さすがテレビスターは違いますね」

 まったくのばか野郎である。この日は来週月曜から始まる増沢末夫氏の新連載のための写真撮影。〝まっさん〟の自宅がある駅前から3人で競馬場まで歩いていたところ、確かに国分の言う通り、過ぎゆく人たちはニヤニヤしながら馬券野郎に視線を送っていた。

 言うまでもないが、まっさんは日本人初の2000勝ジョッキー。日本競馬史にさんぜんと輝くホースマンだ。馬券野郎なんてオマケのオマケ。当方としては非常に居心地が悪かったし、実際まっさんは競馬場に行くと、やはりスター扱いされていた。
 それこそハイセイコーの時代は街へ出歩くことができなかったという。おそらく今の武豊以上の名声を誇っていた。

 日本中から競馬へ熱視線が注がれていた時代の中心人物が、本紙にて〝競馬のすべて〟を語りだす…今回の連載で再び、街中をうろつけなくなっても当方は知らぬ存ぜぬだ。

 とにもかくにも「鉄人・増沢末夫、先行一代」に乞うご期待である。

(美浦の馬券野郎・虎石晃)