【帝王賞・前哨戦分析】海外遠征明けでもクリソベリル優勢

2020年06月22日 12時00分

クリソベリル

【帝王賞(水曜=24日、交流GI=大井ダート2000メートル)前哨戦分析】

〈かしわ記念〉ブービー人気のワイドファラオが逃げ切り勝ち。一見すると最内枠を生かした鞍上・福永のファインプレーにも映るが、船橋1600メートル1分38秒6は近5回で最速。前3ハロン36秒8→5ハロン62秒3の通過ラップも例年並みで、ラスト3ハロンは12秒0→12秒0→12秒3とほとんどラップを落とさずに駆け抜けている。ゴールドドリーム連覇の前2年がともに右肩下がり(2018年=12秒0→12秒6→12秒9、19年=11秒8→12秒6→13秒6)だけに、レベルの高さは一目瞭然。伏兵の大駆けとフロック視するのは危険だ。

〈フェブラリーS〉良馬場で東京1600メートル1分35秒2は水準レベル。前後4ハロン46秒4→48秒8の大幅な前傾ラップで、逃げたワイドファラオの失速は当然だろう。逆に、差し馬有利の流れに乗って2着に食い込んだのがケイティブレイブ。次戦のかしわ記念では前後4ハロン49秒6→49秒0の後傾ラップでも2着を死守したあたり、トップフォームを取り戻したとみていい。同馬より後方に位置しながら上がりで後れを取ったモジアナフレイバー(6着)、ノンコノユメ(8着)には高い評価を与えづらい。

〈川崎記念〉チュウワウィザードがヒカリオーソに6馬身差をつけるワンサイドゲーム。ビジュアル面こそインパクト大だが、不良馬場での川崎2100メートル2分14秒1には不満が残る。16年のホッコータルマエが良馬場で同じ2分14秒1フィニッシュ。超一流馬との差は否めない。

〈チャンピオンズC〉良馬場での中京1800メートル1分48秒5は文句なしのA級時計。ハイレベルなスピードの持続力比べを、3歳にして勝ち切ったクリソベリルの強さが際立った一戦だった。海外に矛先を向けた前走でデビュー以来の連勝は6でストップしたが、能力最上位は誰もが認めるところ。再び歴戦の年長馬を丸のみするか。

〈結論〉今年もJRA勢によるV争いが濃厚。海外遠征明けでも◎クリソベリル優勢の見方でOKだ。成長途上だった昨年のチャンピオンズCで年長馬を一蹴。その後の伸びシロを加味すれば、逆転を許すシーンは考えにくい。

 ○オメガパフュームは東京大賞典→平安S連勝で軌道に乗った。得意の地方コースならチャンピオンズCの0秒7差を詰めることは十分に可能。

 一発なら▲ワイドファラオ。距離延長は微妙もかしわ記念のVラップは優秀。再び単騎マイペースに持ち込めれば、アッと驚かせるシーンがあっても不思議はない。