ミシェル名古屋ラウンド・無観客LVR初参戦で表彰台 美しすぎる直筆エール

2020年03月13日 16時40分

日本のファンにエールを送ったミシェル

 地方競馬所属の女性騎手による対抗戦「レディスヴィクトリーラウンド(LVR)2020」のファイナルラウンドが12日、名古屋競馬場で行われた。地方競馬で騎乗中のミカエル・ミシェル(24=仏)は、第1戦で1着、第2戦は10着でシリーズ2位と健闘。前回までの高知、佐賀ラウンドを合わせたポイント数で総合3位となり、初参戦ながら表彰台を確保した。さらにレース後には愛する日本に対し、美しすぎるエールを送った。

 高知ラウンドで2位と好発進したものの、佐賀ラウンドでは5、8着と思うような結果を残せず、総合4位に後退。巻き返しを期して挑んだ名古屋ラウンドだったが、騎乗馬はともに近走で掲示板外続きと決して勝ち負けを狙えるような人気馬ではなかった。

 苦戦必至の状況の中、美人すぎるジョッキーが第1戦でその逆境をはねのけた。5番人気メモリーディディに騎乗。激しい先行争いを尻目に後方3番手でじっくり脚をためると、直線は大外から豪快な差し切りV。「この馬は少しズブいところがあるので、しっかり追ってほしいと言われたが、今日は頑張ってくれた」と本人もびっくりの快勝劇で、この時点で総合ポイント首位の岩永千明にわずか5ポイント差の2位まで迫った。

 逆転での総合優勝が十分狙えるポジションで迎えた最終戦は4番人気のカフジブルーに騎乗。好スタートを切ったものの3頭雁行のハイペースが響き、大きく離された最下位10着に惨敗。順位を1つ落とし、総合3位で今回のシリーズを終えた(総合優勝は佐賀所属の岩永)。

 レース後はよほど悔しかったのか、セレモニーに遅れて現れたミシェル。その目は涙で赤くなっていた。それでも一緒に戦った女性ジョッキーたちに迎えられ、笑顔を取り戻したミシェルは「第1戦は正直、勝てるとまでは思っていなかったのに、勝つことができて結果には満足している。最終戦は残念だったけど、今は前しか向いていない」と前向きに語ると「素晴らしい女性ジョッキーたちと戦うことができてうれしかったし、またお会いできたら」と来年も招待があれば、参戦の意向を示唆した。

 ミシェルの悔し涙で幕を閉じたLVRとなったが、今回の名古屋ラウンドはコロナウイルス感染拡大防止のため、LVR初の無観客競馬となった。そんな中でセレモニー後、ミシェルは愛する日本に対し、「本来ならたくさんのファンの方と会えるはずだったのに、とても悲しい。でもインターネット配信などを通じてファンが応援してくれていると思って頑張っています。今はすごく大変な状況ですが、がんばろう日本! コロナに負けるな!」と美しすぎるエールを全国のファンへと送った。