【海外競馬】“ドバイ前哨戦”制したバーニーロイ 快速馬場なら日本馬の侮れない存在に

2020年03月12日 21時30分

【TPC秋山響の海外競馬解析】7日にドバイのメイダン競馬場で「スーパーサタデー」が行われた。この開催は28日に迫った「ドバイワールドカップ開催」に向けたステップレースが7つ(GIは2つ)集まったもの。本番を占う意味で重要な開催で、毎年注目される。

 ただ、今年は2月下旬にサウジアラビアでサウジカップ開催が創設されたこともあって、メインのGIアルマクトゥームチャレンジラウンド3(ダート2000メートル)のレースレベルは少し疑問符がつく。

 地元のマッターホルン(牡5=父レーヴンズパス)が楽々と逃げ切ったのだが、この馬が前走のGIIIファイアーブレイクSでは初ダートだったとはいえ、サウジカップに出走して最下位だったキャッペッザーノから7馬身以上離された3着だった。これを考えると、今回は少し相手に恵まれた感は否めない。本番はキャッペッザーノをはじめ、同型馬をどうさばくのかもポイントだ。

 一方、印象的だったのはこの日のもうひとつのGIレースであるジェベルハッタ(芝1800メートル)を鮮やかに差し切ったバーニーロイ(セン6=父エクセレブレーション)。レース全体のレベルとしては例年並みといった感じだが、残り400メートルから200メートルの間を10秒79で駆け抜けた(上がり3ハロンは33秒07)瞬発力は出色だった。

 この日は芝1200メートルのGIIIでもコースレコード(1分07秒61)が出るなど非常に速い馬場だったが、本番も似たような馬場になった場合には強力な日本馬といえども侮れない相手になりそうだ。

 なお、バーニーロイは2017年の英GIセントジェームズパレスSの勝ち馬で、同年いっぱいで引退して種牡馬になったが、生殖能力の問題が判明して昨年現役にカムバック。その昨年は3戦してリステッドの1勝のみだったが、今年は前走1月のGIIアルラシディヤ(芝1800メートル)で始動してここで差し切り勝ちを収めていた。