【クラスターC・後記】藤田菜七子騎乗の1番人気コパノキッキング3着 悲願の“Xデー”はいつ?

2019年08月13日 21時33分

報道陣に囲まれ、悔しそうにレースを振り返る菜七子

 JRA女性騎手初の快挙はまたしても…。12日、盛岡競馬場で行われた交流GIII(JpnIII)クラスターカップ(ダート1200メートル)に挑んだ藤田菜七子(22)騎乗のコパノキッキング(セン4・村山)は、絶好位から伸び切れずに3着惜敗。またしても初のグレードレース制覇という歓喜の瞬間は訪れなかった。果たして菜七子の“Xデー”はいつになるのか!?

 痛恨の出遅れを喫した前走の東京スプリントとは一転、好スタートから2番手へ。あとは逃げ馬をかわし、後続を封じ込めば、歴史的なミッション完了のはずが…。菜七子=コパノキッキングは前のヒロシゲゴールド(2着)を捕らえられず、後ろからヤマニンアンプリメ(1着)に差され、まさかの3着に敗れた。

「ゲートを出たら前に行こうと思っていました。4コーナーの手応えも良かったのですが…」と首をひねる菜七子。敗因が久々の先行策にあったのか、あるいは休み明けにあったのかは「難しい…ですね。調教師とオーナーとよく話し合いたいです」と明言を避け、本来の伸び脚を見せられなかった事実に唇をかんだ。

 6月にはスウェーデンで「ウィメンジョッキーズワールドカップ」に優勝するなど、今年ここまで絶好調だった菜七子。当日は英国(シャーガーカップ)から約1万キロの大移動を経ての参戦だったが、その苦労は報われなかった。

 それでも最後には「明日からまた(美浦トレセンで)調教です(笑い)」と白い歯を見せたように、高みを目指す姿勢は変わらない。果たして「スマイルシンデレラ」になる時はいつになるのか?

 次走の有力候補として挙げられていた国際GIIIコリアスプリント(9月8日=ソウル)は現在の日韓情勢を考慮し、日本馬は招待されない、まさかの事態に。また、このクラスターCを勝つことが条件だった米GIブリーダーズCスプリント(11月2日=サンタアニタパーク)も当然、選択肢から消えた。

「彼女(菜七子)は責められるような競馬はしていない」と切り出したオーナーのDr.コパこと小林祥晃氏は「菜七子に(重賞を)勝たせるテーマからすれば、東京盃(交流GⅡ、10月2日=大井ダート1200メートル)あたりかな」と新たな候補を挙げ、菜七子とのコンビ継続で国内の重賞勝ちを目指すことを明言。「これだけ(報道陣に)集まってもらって、毎回“今度(勝つ)”では狼少年みたい。でも次走まで時間もあるし、今度は勝ちます」と力強く宣言した。

 もちろん、菜七子も気持ちは同じ。10・2東京盃こそが、歓喜の瞬間になるに違いない。