【フェブラリーS】菜七子コパノキッキング 作戦通りも2つの誤算

2019年02月18日 21時32分

4角最後方から菜七子=コパノキッキング(中央手前)は猛然とスパート

 藤田菜七子(21=美浦・根本厩舎)が17日、東京競馬場で行われた第36回フェブラリーS(ダート1600メートル)に、JRAの女性騎手として初めてGIに騎乗。4連勝中のコパノキッキング(セン4・村山)とのコンビで歴戦の砂の猛者、そして武豊ら名手に挑んだが、追い込み届かず5着に終わった。

「1200メートルの競馬をしよう」――歴史的な偉業達成へ向けてDr.コパこと小林祥晃オーナー(71)と菜七子が立てた作戦は残り6ハロンで勝負を懸ける、というものだった。同日の同舞台だった9RヒヤシンスSに所有馬ミヤケ(10着)を鞍上・菜七子で出走させてシミュレーションも万全。

「芝からの発走ではスタートが良くないので自然と下がっていく。最初の400メートルはダラッと出て行って…。本当、言った通りに乗ってくれましたよ」

 しかし誤算が2つ。ペースが思った以上に落ち着いたこと、そして「キッキングが仕上がり過ぎていた」ために折り合いを欠いたことだ。それでも直線では大外から2着ゴールドドリームに次ぐ上がり35秒2の末脚で5着を確保。「直感で距離は持つと思ったのでしょう。でなければずっと外を回る正攻法は取らない。ゴール前もあと100メートルあれば…という脚色で伸びていた。彼女のアイデアは正しかったし、変に距離を心配していた私たちのほうがキッキングに対して申し訳なかった」

 そして過熱する報道に対しては苦言も…。「これだけお客さんが入って盛り上がったのもマスコミの皆さんがいろいろと書いてくれたから。本当に感謝している。ただ、競馬はオーナーも騎手も楽しまなければならないけど、新聞も楽しまないと。菜七子を無印にした社の人は“ざまあみろ”と思っているかもしれないが、◎○▲△だけではなく応援の印があってもいいと思うんだ。オレだったら“マルトク”って印をつけたな」とチクリ。

 今後も競馬を心から愛するホースマンのアイデアから目が離せない。