【共同通信杯】ディープ産駒ダノンキングリー 瞬発力と持久力で無敗の2歳王者撃破だ!

2019年02月08日 21時02分

ダノンキングリーには王位に君臨するにふさわしい風格がある

【共同通信杯(日曜=10日、東京芝1800メートル)新バージョンアップ作戦】きさらぎ賞に続いて、日曜の東京競馬場ではクラシック戦線で重要な位置にあるGIII共同通信杯が行われる。人気の中心は4戦無敗の2歳王者アドマイヤマーズだが、新VU作戦の明石尚典記者はディープインパクト産駒の◎ダノンキングリーで勝負。キャリア2戦ながら、両極のペースをあっさりとクリアした大物を主役に指名した。

 先週のきさらぎ賞をダノンチェイサーが制覇。これでようやく3歳牡馬のディープインパクト産駒に重賞ウイナーが誕生したことになる。年明けの3歳戦ですでに14勝をマーク。勝率24・1%、連対率36・2%と他を圧倒する数字を残しながらも、この時期までクラシック路線をけん引するような大物は不在。現状ではサートゥルナーリア擁するロードカナロアにリードを許す格好も、ついに巻き返しへ向けた第一歩を踏み出した当代きっての大種牡馬。今週の共同通信杯でさらに攻勢を強める公算が大とみる。

 狙いはズバリ、ダノンキングリー。東京マイルのデビュー戦が前3ハロン37秒5→5ハロン63秒5と新馬戦らしい超スローペース。ラスト2ハロン11秒2→11秒0の加速&高速ラップの中、4角4番手から抜け出したあたりは、瞬発力に優れたディープインパクト産駒の面目躍如といったところか。

 2戦目のひいらぎ賞は一転、前3ハロン34秒7→5ハロン57秒6の前傾ラップ。初戦と正反対の消耗戦で、一気に3馬身半突き抜けたパフォーマンスは称賛に値する。時計の出やすい馬場レベルゆえに優秀なVタイム(1分33秒7)こそうのみにできないものの、5ハロン通過57秒6は同開催の古馬上級条件(1000万下=57秒8、準オープン・市川S=57秒3、GIIIターコイズS=57秒0)と遜色ない正真正銘のハイラップ。古馬ですら脚が鈍るラスト2→1ハロンの落差をわずかコンマ1秒にとどめたことは、並の若駒にできる芸当ではない。キャリア2戦ながらも究極に近い瞬発力勝負、持続力勝負の両方をくぐり抜けてきた逸材。期待をかけるな、というほうに無理があろう。

 無傷の5連勝なるか注目を集めるアドマイヤマーズの自身上がり最速は33秒3。マイル4戦の5ハロン通過最速が59秒5なら、机上の計算ではダノンキングリーにも十分勝機が見えてくる。2歳王者を蹴散らしていざ本番へ——。やはりクラシックの大舞台には、大物ディープインパクト産駒の存在が欠かせまい。