【東京新聞杯・後記】インディチャンプ重賞初V 福永確信「GIで活躍できる」

2019年02月04日 21時30分

重賞初制覇のインディチャンプ(右)

 3日、東京競馬場で行われたGIII東京新聞杯(芝1600メートル)は、1番人気で福永騎乗のインディチャンプ(牡4・音無)がスタートの出遅れをものともせずに直線で鋭伸して重賞初勝利。強力4歳勢からまた一頭、マイル路線の主役候補が出現した。果たしてこの強さは本物だろうか。

 スタートで思わぬ出遅れを喫したインディチャンプと福永のコンビだったが、その後は内めをスルスルと進出。直線を向いた時点では2番人気タワーオブロンドン(5着)のすぐ後ろで前を射程圏に入れた。

 音無調教師は当時の心境について「出遅れは頭になかった。後ろから行って外を回すのかと思っていたら、内から(追い上げるのに)脚を使っていたのでどうかと…。前回(元町S=1着)も抜け出してからソラを使ったので『ぎりぎりまで我慢させよう』とジョッキーと話していたのに、結構早く先頭に立ってしまったし…」。

 出遅れだけでなく、直線で早々と抜け出す戦法も想定外だった。だとすると、それで勝ち切ったことは大いに評価されていいのかもしれない。

 一方の福永は冷静にレースを振り返った。「一番悪いタイミングでスタートを切ってしまったけど、その後のリカバーがうまくいった。道中で脚もたまって直線でどうさばこうか、と考えていたらスペースもできた。それよりも、先頭に立つと遊ぶ馬。今日のメンバーなら大丈夫(遊ばない)かと思ったけど、案の定、抜け出してからソラを使いましたね」

 残り1ハロン標識で2馬身ほど後続を突き放したものの、最後は半馬身差まで詰め寄られた。自身が刻んだと思える残り1ハロンのレースラップはスタート直後(12秒3)に次いで遅い11秒9。いかに最後で気を抜いたかを証明している。

「まだ課題がある中での勝利は、相当高いポテンシャルがあるからこそ。それだけ伸びシロもある。GIで活躍できるという期待が確信に変わりました」と鞍上は能力の高さを再認識。音無調教師も初の関東圏への輸送、最終追い切りで4ハロン50・3秒(栗東坂路)の猛稽古を課しながら馬体重を減らさなかったこと、さらに出遅れながらレコードに0秒6差の1分31秒9で勝ち切ったことを「収穫」とした。

 春の最大目標はもちろんGI安田記念(6月2日=東京芝1600メートル)。「直行するか、間に1戦挟むかは状態と相談して」と同師。GIII毎日杯(3着)では有馬記念馬ブラストワンピースに0秒3差だったが、着実に差は詰まった?

 アーモンドアイやルヴァンスレーヴなどがけん引する“強い4歳世代”。マイル路線に限ればマイルCS優勝馬ステルヴィオに堂々と挑戦状を叩きつけられるステージまでインディチャンプは躍り出た。