JRA蛯名騎手が重大決意を独占激白「調教師試験受けます!!」

2018年09月07日 06時30分

蛯名騎手

 JRAジョッキー・蛯名正義(49)が、男の決意表明だ。19日に行われる新規調教師免許試験にチャレンジすることを本紙に独占激白した。JRA2500勝超えの名手が見据える世界とは果たして!? おなじみ「エビショウの“独舌”講座」特別編で、新たな挑戦へ向けての熱き思いを語り尽くした。

〈先週で約2か月半にわたる夏のローカル開催が終了。自分は昨年に続いて北海道を拠点に騎乗させてもらいました。

 数字(6勝、2着4回)的には正直、もうひとつ。勝ち鞍はもちろん、重賞も2着(GIIIクイーンS=フロンテアクイーン)が最高で、あと一歩届かなかった。

 ただ、収穫に乏しい夏だったのかと言われれば、そんなこともない。というのも、今夏はコツコツと調教師試験の勉強をしていたからね。これは今回、初めて公言することだけど、どうもトレセンの内外で「蛯名が受験するみたい」って噂がチラホラ出ているみたいだし、別に隠すことでもないんで(笑い)。そんなわけで私、蛯名正義は19日に行われる調教師免許の一次試験にチャレンジします!

 いつ、その決意を固めたのかって? う〜ん、タイミング的には今年の春ごろかな。美浦トレセンの調教コースや施設を改修するってニュース(※注)があったでしょ? あの時、20年以上も前から望んでいたことがようやく実現することに喜びを感じたし、今後の美浦トレセンの可能性について思いを巡らせたんだよね。ちょうど同じくらいのタイミングで、懇意にさせていただいている馬主さんからも「調教師にならないのか?」という声をかけていただいて…。

 もちろん、簡単に決められることではなかった。新しいチャレンジをすることは、大変なエネルギーを必要とするものだから。ただ、自分なりにジョッキーとしてここまで頑張って、それなりの結果も残させてもらって…と考えた時に、このまま自分が「ハイ、サヨナラ」と辞めてしまっていいものなのか、と。

 今年の2月で引退、勇退された小島太先生や二ノ宮敬宇先生。大変お世話になった方々が一線を退かれた。では自分は後進に対して何を残せるのだろうかって。

 あとは体力的な問題もあった。先にも書いた通り、新しいチャレンジにはエネルギーを要するもの。周囲の評価はともかく、俺自身はまだまだジョッキーとしてやっていく体力があると思っているし、ヤル気もある。だからこそ、そういうエネルギーのある時に、次の目標に向かっていく選択肢もあるんじゃないかと思ったんだ。

 チャレンジを決めてからは毎日が勉強の日々。とりわけ北海道では例年以上に厩舎の人たちの仕事ぶりを間近で観察させてもらったり、藤沢のテキ(藤沢和雄調教師)から、いろんな話を聞かせてもらったりして、知識やモチベーションを得ることができた。

 本業であるジョッキーとしての活動と並行しながらだったけど、大変だとかつらいということはなくて、新しい発見に対して楽しいとか、面白いとかいう感覚の方がはるかに大きかったんだよね。

 一次試験まであと約2週間。結果はどうなるか分からないけど、今は何とかパスできるように、精一杯頑張っているところ。読者の皆さんにも、ぜひいい報告ができればいいなと思っています。

 なんて、最後に念のために言っておくけど、自分はまだ現役のジョッキーだし、騎手免許を持っている限り、バリバリ乗り続けるつもり。もしこれを読んで「そうか、もう騎手は辞めるのか。ケガをさせたら悪いな」なんて気遣いをしてくださる関係者がいるなら、それは大間違いなんで!

 これからもジャンジャン騎乗依頼を受け付けていますので、ご連絡お待ちしています(笑い)。〉

※注=JRAは調教施設の“東西格差”を埋めるべく、2023年の完成をめどに、美浦の調教施設の大規模改修工事を実施することを発表した。目玉は坂路コースを延伸し、高低差を従来の18メートルから33メートルに拡大することだ。

◆試験日程=2019年の新規調教師免許・第一次試験は今月19日に美浦・栗東トレセンで行われる。試験項目は「学力及び技術に関する筆記試験」と「身体検査」で、合格発表予定日は10月11日。これにパスした場合は11月27〜29日に東京競馬場で行われる第二次試験(学力及び技術に関する口頭試験と人物考査)に進む。二次試験の合格発表予定日は12月6日。