的場7152勝祝う「的場DAY」平日の大井競馬場に1万人超!

2018年08月29日 16時30分

マトTを着た230人のファンとの記念写真撮影会

 もはや、ここまで来ると社会現象と言えるだろう。28日、大井競馬場で行われた「的場DAY」には大井の帝王・的場文男(61)の地方競馬通算最多勝利記録7152勝を祝うために平日としては異例の1万1201人が詰めかけた。まだまだ止まらない的場フィーバーは競馬ファンだけでなく、地元経済にも多大な影響を及ぼしている。

 この日は前日の27日の4244人をはるかに上回る1万1201人が来場。祝7152の文字がデザインされた「マトT」が先着7152人にプレゼントされたが、この記念Tシャツを求めてファンが殺到、開門の2時間前から長蛇の列ができた。

「マトT目当てにこれだけのお客さんが来るとは正直、驚きでした。当初は開門して3時間くらいでさばき切るつもりでしたが、1時間ちょいでなくなりましたからね」と競馬事務局の青山聡広報係長も驚きの表情を浮かべる。

 この日の大井では「マトバダンス賞」(5R)、「的場ハンパないって賞」(6R)、「大井の帝王賞(11R)」など的場にちなんだレース名が12レースすべてに付けられた。

「記録を達成してからは競馬ファン以外の方にも数多く来場してもらえるようになりました。特に的場さんと同じ60歳過ぎの新たなファンがかなり増えています」(青山広報係長)。まさにシニア世代の星となっている還暦ジョッキーだが、地元経済にも多大な影響を及ぼしている。

 品川区東大井にある立会川龍馬通り繁栄会では8月27日~30日までの間、「記録達成230(フミオ)円セール」を実施、商店街を的場カラーの赤で装飾した。

「ここ最近は子供連れの家族が競馬場帰りに商店街へ寄ってもらえるようになりました。本当に的場さんのおかげですし、これからもっと街を活性化していきたいですね」と立会川龍馬通り繁栄会の酒井副会長は還暦ジョッキー効果に喜びの声を上げる。

 また的場と親交のある居酒屋「のむら」を経営する生井和男氏は「よく飲みに来てくれますが、的場さんは話し好きだし、気風もいい。何よりあの人は自分の信念を貫くからね。だからこそ、ここまで長くやってこられたんだと思う。今度は地方競馬最年長騎乗記録(63歳0か月)を狙ってほしいね。それから今年の流行語大賞にもぜひ、的場7152でノミネートしてもらいたい」と地元の星にエールを送った。

 この日は8鞍に騎乗し、2Rで勝利を挙げた的場は10R終了後に行われた7152勝達成の表彰式に登場。夫人の尚子(ひさこ)さんから花束とともに「これからも健康に気をつけて、ひとつでも多く記録を伸ばしていただきたい。本当におめでとうございます」とねぎらいの言葉が贈られた。祝福の花束を受け取った的場はマトTシャツを着た大観衆に向けて「7152勝はファンの皆様の声援があったからできた。絶大な支援をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。僕も61歳なのでそんなに長くはないけど、なるたけ長く乗って声援に応えていきます。大井競馬はこれからもずっと続きます。不滅です」と語ると、競馬場は祝福の大歓声に包まれた。この的場フィーバーはまだまだ続きそうだ。