【エプソムC】ベルキャニオン 激流ラップにも対応できるスピード持久力は重賞級

2018年06月08日 21時02分

重賞タイトルを視界に捉えるベルキャニオン

【エプソムカップ(日曜=10日、東京芝1800メートル)新バージョンアップ作戦】東京競馬場でGI・5連戦という盛大な祭りも終了。今週末はGIIIエプソムCがメインに組まれている。15年エイシンヒカリ、16年ルージュバックなどビッグネームも勝っているが、GI連戦直後ということもあり伏兵台頭もしばしば…。新VU作戦の明石尚典記者は7歳馬の◎ベルキャニオンで大穴を狙う。

 過去5年のレースラップ3分割の平均は、前3ハロン35秒80→中間3ハロン35秒70→後3ハロン34秒38。さすがにGIIIとあって大きな中だるみは見られないが、それでも中間3ハロン→ラスト3ハロンの加速は1秒以上。レースの上がりそのものが34秒台前半に突入すれば当然、極端な位置からの後方一気は決まりづらい。事実、最速上がりをマークしての勝利は2頭だけ。決め手重視のスタンスが吉と出やすい東京といえども、そのイメージにとらわれ過ぎると落とし穴にハマる?

 4角射程圏がVゴールの大前提。そう考えると面白いのがベルキャニオンだ。プリンシパルS勝ち、共同通信杯2着と3歳春のクラシック戦線をにぎわせたものの、ダービー(8着)後に脚部不安を発症。1年9か月もの長期休養を余儀なくされた。復帰初戦のスピカSこそ12着と大敗したものの、2戦目の多摩川Sでは巻き返して2着を確保した。

 同レースの2ハロンごとの分割ラップはオール23秒台前半で、その2ハロン間の最大落差は0秒4。前週の安田記念を上回る一貫型激流ラップに難なく対応できたのは類いまれなスピード持続力があるからこそ。走破時計1分32秒8も安田記念を上回る開催一番時計と文句なし。ハナ差勝ちのヤングマンパワーが関屋記念→富士S連勝なら、この馬もいつかは重賞タイトルに手が届く。そう思わせるだけのハイパフォーマンスだった。

 その後の歩みは存外スローも、オープン入りを決めた湘南Sは逃げて自身上がり33秒5をマーク。オープン4戦もレコード決着のマイラーズC以外は0秒3差なら、展開ひとつで馬券圏内突入があっても不思議はない。

 週央から断続的に降り続く雨で、瞬発力自慢たちの切れ味がそがれるのもむしろ好都合。ゴールまで衰えぬスピード持続力を最大限に生かして後続の追撃を封じ込む。