【オークス・後記】楽勝で2冠達成アーモンドアイ 3冠どころじゃない世界制覇の目

2018年05月21日 20時32分

ルメール=アーモンドアイは圧倒的な強さで牝馬2冠目も制覇した

 20日、東京競馬場で行われた3歳牝馬2冠目の第79回オークス(芝2400メートル)は、圧倒的1番人気に支持されたアーモンドアイ(国枝)が快勝した。桜花賞に続いての圧勝劇。厩舎の先輩で5冠馬のアパパネと肩を並べるのか、それともその上を行くのか――。レースを振り返るとともに今後の可能性を検証する。

 きっとレース前は多くの人が、余裕しゃくしゃくでアーモンドアイが抜け出してくるシーンを思い描いていたに違いない。実際、2着リリーノーブル以下を2馬身突き放す圧倒的パフォーマンス。こんな強い馬を見たかった!

 もっとも、好位6番手を追走するシーンを想像した人は決して多くはなかっただろう。「さすがにびっくりしたよ」と丸い目を、ことさら丸くして振り返ったのは国枝調教師。アパパネが2010年のオークスを制した時より自信を持って臨んだが、「レース前になってチャカつき始めたし、かかり気味に行っていたので心配だった」と一時はヒヤリとさせられた。

「2コーナーでリラックスできました。それからは自信が増えた(笑い)。リズムは完璧だったし、外側だったのでプレッシャーもなかった。直線ではステッキを2回使って左にモタれたけど、いい脚を使ってくれた」とは、昨年のソウルスターリングに引き続いてオークス連覇となったルメール。直線一気だけでなく、スタイルや距離にとらわれないオールラウンダーを証明した一戦にもなった。

 桜花賞では従来のレコードだったアパパネの1分33秒3を0秒2更新。オークスでは12年にジェンティルドンナがマークした2分23秒6に0秒2劣るだけ。それでも「体はピカピカではなかったし、もっといいコンディションがある。レース前はテンションが高かったしね」とルメール。精神面も体調面も決してパーフェクトな状態ではなかったことを踏まえれば、3冠達成だけでなく世界制覇の夢も現実味を帯びてくる。

「改めて底力があると感じたし、落ち着いていれば距離の問題もない。今後も大事にして、さらに成績を上げていきたい」と締めた国枝調教師。当面の目標は10・14秋華賞だが、その前に1戦挟むかどうかは未定。前述のジェンティルドンナをはじめ、数々の名牝にまたがってきたルメールが語る「特別な牝馬」がこの先、もっともっと多くの驚きを我々に与えてくれるのは間違いなさそうだ。