【マイラーズC】関東馬ヤングマンパワー 充実の栗東ライフで復活だ!

2018年04月20日 21時02分

5か月ぶりに戦列に復帰するヤングマンパワー

【マイラーズC(日曜=22日、京都芝外1600メートル=1着馬に6・3安田記念優先出走権)得ダネ情報】マイル重賞3勝馬ヤングマンパワーが、G IIマイラーズCで昨秋の14着だったマイルCS以来、5か月ぶりに戦列に復帰する。関東馬ながら現在は美浦ではなく、栗東トレセンに滞在。その出張馬房では桜花賞の5着馬マウレアと同居中。この3歳下の妹役が、ヤングマンパワーが頼りになる兄貴分になるためには必要不可欠だ。

 さかのぼること1か月半。桜花賞へ出走するマウレアは決戦の舞台・阪神競馬場までの輸送の負担を減らすべく、栗東トレセン入り。その時、パートナーとして帯同したのがヤングマンパワーだった。桜花賞へ向けた最終追い切りでは、併せ馬のパートナーとして任務を全うし、桜花賞後も継続して栗東に残留。当時は「引き立て役」だったが、今回は「主役」として調整を行っている。

 2頭を眺めながら森厩務員はこう口にした。

「ヤングマンパワーはビビりでいつもオドオド。逆にマウレアは頑固でヤンチャ。彼は1頭になるとすぐに馬が恋しくなっちゃう。でもマウレアと一緒だと寂しがらないんですよ」

 まるで臆病なお兄ちゃんと、気が強い頑固な妹――。人間関係においても、性格が正反対の者同士が意外とうまくいくことがままある。夫婦でいえば、おしゃべりな妻と寡黙な夫、お笑いコンビなら、内気なボケと社交的なツッコミ。互いの欠点を補い合うから衝突しないのだろう。ヤングマンパワーとマウレアはまさにそんな関係。約50日間におよぶ栗東滞在中、特にヤングマンパワーの精神面は充実一途だ。

 普段は「臆病なお兄ちゃん」キャラでも、ヤングマンパワーはやる時はやる男。2015年のアーリントンCで重賞初制覇、翌16年には関屋記念→富士Sと重賞連勝を果たした実力派で、キャリア22戦中20戦で1600メートルを使ってきた生粋のマイラーでもある。

 そんなスペシャリストが約1年半も白星から遠ざかっていた原因も取り除かれた。かねてノドの弱さが不安視されていたが、年明けに手術を施したことで完治。稽古をつける大村助手も「苦しくなくなったのか、馬にやる気が出てきた。それにマウレアと一緒に来たのもやはり良かったよ。精神的に落ち着いているし、馬体にも張りが出た。久々の競馬でもまったく問題ないですよ」と手応えはバッチリだ。

 マイラーズC後は一旦、栗東に戻り、マウレアと合流して美浦に帰厩予定。精神的支柱となった妹分とともに、充実の“栗東ライフ”を送ってきたヤングマンパワーが不安要素を一掃し、いざ復活の舞台へと挑む。兄貴分としては手ぶらでは帰れまい。