【高松宮記念】ファインニードル バランスいい前後半3ハロンのラップを切り札に戴冠なるか

2018年03月23日 22時00分

ちゃめっ気を見せるファインニードル

【高松宮記念(日曜=25日、中京芝1200メートル)新バージョンアップ作戦】競馬ファン待望の春のGIシリーズが今週末からスタート。中京競馬場ではスプリント王を決める第48回高松宮記念が行われる。昨年の最優秀短距離馬レッドファルクスが人気の中心だが、この路線は群雄割拠で多くの馬にチャンスあり。新VU作戦の明石尚典記者は綿密なラップ分析から◎ファインニードルで勝負する。

 開催ごとに表情(馬場レベル)を変える改修後の中京コース。近3年のVタイムも1分08秒5(稍重)→1分06秒7(良)→1分08秒7(稍重)と動きが激しい。まるでジェットコースターのようだが、逆に一定しているのは勝ち馬の自身前後半3ハロンラップ。2015年エアロヴェロシティ=34秒2→34秒3、16年ビッグアーサー=33秒3→33秒4、17年セイウンコウセイ=34秒2→34秒5といずれも前後差をコンマ3秒以内の小幅にとどめている。

 テンの猛スピードや直線ごぼう抜きの鬼脚といった見た目に分かりやすいキャラは不要。目立たずともバランスの取れた走りができる“優等生タイプ”こそ、尾張決戦を制するにふさわしいということだ。

 今年のメンバーで最もバランス感覚に優れているのがファインニードル。6ハロンV6における自身前後半3ハロンラップの最大落差は0秒8。

 古馬になった17年以降のV4は0秒3~0秒7と持ち前のバランス感覚に磨きをかけている。これだけブレのない自身前後半3ハロンラップを刻むことができれば、崩れる不安とはまず無縁。阪神(17年水無月S)で1分07秒1のGI級時計をマークした実力派を支えているのは紛れもなくこのバランス型ラップだ。

 前哨戦のシルクロードSのVタイムは1分08秒3。1分07秒台の前2年より時計を落としたものの、雨にたたられた昨秋のダメージが色濃く残る馬場では仕方がない。むしろ、スプリント戦では決定的と言っても過言ではない着差(2馬身)のほうを高く評価すべきだ。

 派手なパフォーマンスとは無縁の地味キャラも、それこそが戴冠への切り札。ただ淡々と自分のペース(ラップ)を刻みさえすれば、おのずとスプリント王の称号は転がり込んでくる。