【スワンS】“名家の才媛”ミスエルテに大きな岐路

2017年10月24日 21時30分

充電を終えて秋初戦にミスエルテ

【スワンS(土曜=28日、京都芝外1400メートル=1着馬にマイルCS優先出走権)特捜班の注目馬】土曜の京都競馬場では11・19マイルCS最重要前哨戦のGIIスワンSが行われる。歴戦の古豪が揃ったが、重賞ウイナーの3歳牝馬3頭も気になる存在。中でもGI級の能力を秘めたミスエルテは主役を張っておかしくない。

 名家の才媛が大きな岐路に立たされている。

「この一戦でスプリント路線に進むのか、マイルまで持つのか分かるのでは」と池江調教師。あり余る才能に恵まれながら、激しい気性が能力発揮にブレーキをかける。マイルまで守備範囲ならレースの選択肢も少なくないが、スプリント戦でしか力を出せなければ、活躍の場はかなり限られてしまう。

 1年前は同じフランケル産駒のソウルスターリングと並んで桜花賞の最有力候補だったミスエルテ。9月の阪神新馬戦を快勝し、続くGIIIファンタジーSは出遅れて道中最後方ながら、大外をぶん回して上がり33秒6で突き抜けた。ソウルスターリングも当時は新馬→アイビーSと2連勝。暮れの阪神JFで雌雄を決する流れだったが…。

 ソウルスターリングが阪神JFに駒を進めたのに対し、ミスエルテは牡馬相手の朝日杯FS挑戦。ここで2頭の明暗が分かれていく。ともに1番人気だったが、見事に無敗で2歳女王に輝いたライバルに対して、ミスエルテは4着。「阪神の時計のかかる馬場よりもスピードを生かせる軽い馬場がベターです」と敗因を語った川田だが、こうも話した。「使うごとにレース前のテンションが高くなっています」

 気性面の激しさ…これが一戦ごとに顕著になっていく。すぐカイバ食いが細くなるデリケートな面もあり、陣営が思い切ってぶっつけで臨んだ桜花賞(11着)、続くNHKマイルC(7着)も能力をフルに発揮することはできなかった。

 その後はノーザンファーム早来で充電して帰厩。19日は栗東ウッドで川田を背にアッシュゴールド(古馬1000万下)を3馬身ほど追走し、ゴールでは2馬身先着。余力を残して5ハロン66・5―37・4―11・6秒と直線はスパッと切れた。

「稽古の動きは悪くない。気性は相変わらず激しいが、体は少し成長した感じがする」と池江調教師。

 ここは今後の進路が決まるかもしれない重要な一戦だが、ファンタジーSを制した舞台で52キロと斤量面のアドバンテージも大きい。オークス馬と並び称された実力が全開なら、古馬相手でも互角以上に戦えていいはずだ。