【凱旋門賞】今年の馬場傾向を“海外通”秋山響氏が解説

2017年09月30日 18時01分

シャンティイ競馬場

【凱旋門賞(日本時間10月1日23時05分発走、仏シャンティイ競馬場芝2400メートル)】JRAが馬券を発売する、仏GI凱旋門賞が18頭で確定した。サトノダイヤモンド、サトノノブレスが出走するこのレースは、2年連続シャンティイ競馬場で開催されるが、日本のファンが馬券を買うのは1年ぶり。おなじみの海外通・秋山響氏にコース形状のおさらい、今年の傾向を解説してもらった。

 凱旋門賞が行われるのはシャンティイ競馬場=芝2400メートルの右回りコース。最後の直線は約600メートル。3、4コーナーの中間地点から残り250メートル付近まで上っている(以後ゴールまでは平坦)。高低差は約10メートルで、JRA全10場の中で最も高低差がある中山競馬場の2倍弱。タフなコースであることは間違いない。また、本来の舞台であるロンシャンと比べて少しコーナーがきつく、下りながらカーブを回る形の3~4コーナーは“難所”となっている。騎手の高いコントロール技術はもちろん、馬にも坂を上手に下る器用さが求められる。

 馬場使用に関しては昨年は内から10メートルの仮柵を使って前哨戦シリーズを消化(本番前日は12メートル)。凱旋門賞が初めてのシャンティイ開催だったことで馬場保護に万全を期したが、本番当日は仮柵が外された内有利のバイアスが顕著だった。「結果的に慎重になりすぎた」との判断か、今年は保護の度合いを下げた。具体的には9月以降4回のシャンティイ開催(9月3、10、30日、10月1日)では3日が内から5メートルの仮柵設置、10日がなし、30日は12メートル、本番の1日はなしとなっている。

 つまり、今年は良馬場の場合でも昨年ほど極端なイン有利・先行有利にはならなそう。差し馬の台頭にも警戒が必要だ。一方、シャンティイの芝の状態は週半ばまでペネトロメーター(土の貫入抵抗を計測する機器)3・7というフォワ賞当日と同じ値で推移した。現地水曜(27日)は3・5に改善したが、レース当日(1日)は雨予報で、発走時の状態は極めて流動的。馬券購入の前には最新情報チェックをオススメする。