【スプリンターズS】ネロが混沌スプリント界に風穴! 近3走不振も逆襲材料は十分

2017年09月26日 21時30分

1週前は坂路でダントツの一番時計を叩きだしたネロ

【スプリンターズS(日曜=10月1日、中山芝外1200メートル)dodo馬券】凱旋門賞当日(10月1日)は、中山競馬場でスプリント王を決める第51回スプリンターズSが行われる。2017年秋のGIロードの開幕戦だ。ロードカナロア引退後は混沌としている短距離界だけにチャンスのある馬は多い。その中で配当面で大きな魅力があるのは古豪のネロ。近3走はシルクロードS=11着→アイビスSD=10着→キーンランドC=8着ながら、一気に巻き返すだけの材料は揃っている。

 前走のキーンランドCは8着に沈んだが、確たる敗因がある。

「週初めに栗東からいったん函館に入厩して、すぐに札幌に移動。その後に追い切りを消化しての競馬だった。マイナス12キロと体も減ってモロに強行軍の影響が出てしまった」と高野助手は振り返る。

 昨年11月のGIII京阪杯で重賞初勝利。以後はもうひとつのレースが続いているが、57・5キロの酷量を背負ったシルクロードSは京阪杯激走の影響が…。前々走のアイビスSDは「年齢的に多少ズブさが出て、いい位置が取れなかったのが響いた」と同助手。前走を含めた近3戦の結果にこだわる必要はないのだ。

 栗東に帰厩後は体温が上がったため短期放牧を挟んだが、その後はこのレースを目標に順調に追い切りをこなしてきた。坂路での1週前追い切り(21日)は一杯に追われて4ハロン49・3―36・5―12・4秒という超A級時計を叩き出した。体調は万全と言っていい。

 近走の結果から他陣営のマークは薄くなりそう。気楽に競馬ができる点はかなりのプラス材料だろう。京阪杯でのパフォーマンスからも分かるように道悪は鬼。雨でも降って時計のかかる馬場になれば、さらに好走確率はアップする。

 抜けた存在が見当たらず混沌としている現在のスプリント界。昨年の覇者レッドファルクスは6月の安田記念以来のぶっつけで、昨年の高松宮記念Vのビッグアーサーも9か月半のブランク明け。実績のある2頭の臨戦過程には不安が残る。好調が伝えられる前哨戦のセントウルS優勝馬ファインニードルは今年8戦目だけに疲れが気になるところだ。

 昨年のスプリンターズSでレッドファルクスから0秒1差(6着)の競馬をしたネロは、能力的に間違いなく圏内のはず。ここ3走が“煙幕”になって人気急落なら、これほどおいしい穴馬はいない。