【小倉2歳S】アサクサゲンキ 武豊が認めた潜在能力「一戦ずつ良くなっている」

2017年09月04日 21時32分

武豊に導かれ、小倉2歳王者となったアサクサゲンキ

 3日、小倉競馬場で行われたGIII小倉2歳S(芝1200メートル)を制したのは3番人気アサクサゲンキ(牡・音無)。3頭出しで注目を集めた音無厩舎では2番手評価だったはずの馬が“下克上”を果たした要因は? 改めて検証してみたい。

 1番人気は同厩のモズスーパーフレア。音無調教師が色気を持っていたのも同馬。イイコトズクシを含めた音無厩舎3頭の序列は人気通り…とレース前は思われた。

 しかし、結果は違った。前半からハミをかみ、直線で失速したモズをかわして先頭に立ったのは第二の矢と考えられていたアサクサゲンキ。モズを外からかわして先頭に立つと、差し込んできたアイアンクローの追撃も余裕たっぷりに封じて、初のタイトルを手中に収めてみせた。

「(武)豊の見る目があるということだろうね。自分で選んだのだから」と音無調教師。実はイイコトズクシがフェニックス賞に出走する際のオーダーは「小倉2歳Sも乗ってくれ」というもの。武豊もそれを了承していたのだが、以後アサクサが未勝利勝ち、イイコトズクシがフェニックス賞で5着に敗れたこともあって、トレーナーは「2頭のどちらかから選んでくれ」と再オーダー。改めて選んだのがアサクサだったというわけだ。

「水曜に乗った調教の感じも悪くなかった。レースでは初めて乗ったが、一戦ずつ良くなっているみたいだね。やんちゃなところはあるが、その分の伸びシロもある」と武豊。

 勝ち鞍こそ全盛期には及ばないが、今夏の小倉では重賞を2勝。円熟の手綱さばきは現在も冴え渡っているが、若駒の潜在能力を見抜く目も衰えてはいない。

「放牧を挟んでGIIの京王杯2歳S(11月4日=東京芝1400メートル)へ向かおうかと思っている。マイルまでは持ってほしいね」と今後のプランを明かした音無調教師。もちろん、その先に見据えるのは2歳王者の座だ。サポートするのが日本の誇る天才ジョッキーならば、それは現実味を帯びた目標となりそうだ。