【弥生賞】重賞連勝カデナ クラシックへのカギ握る今後の「伸びシロ」

2017年03月06日 21時32分

カデナ(左)はダイナミックな走りで外から一気に突き抜けた

 5日、中山競馬場で行われた皐月賞トライアル第1弾・GII弥生賞(芝内2000メートル)は、後方から脚を伸ばした1番人気のカデナ(牡・中竹)がゴール前できっちり前を捕らえて重賞2連勝。本番の皐月賞(4月16日=中山芝内2000メートル)へ大きく前進した。また左ヒジの靱帯損傷で戦列を離れていた福永にとっては、復帰週でのうれしい重賞制覇となった。

 

 前後半5ハロンが63秒2―60秒0の超スローペースを後方から追走する展開。スタンドから見守った中竹調教師は「今日は無理かも…」と覚悟したというが、ラストの爆発力はトレーナーの予想を上回った。

 

 馬群の大外から一完歩ごとに差を詰めると、ゴール前では流す余裕すら見せて悠々とゴール。半馬身差という見た目以上の楽勝だった。

 

 ケガからの復帰週を、自らの重賞制覇で祝った福永は「稽古の感触では正直、もうひと追い欲しいかなと思いましたが、これで正解でしたね。返し馬の段階から太めを感じさせず、動けそうな気配。ディープ産駒特有の瞬発力が持ち味で最後までしっかり伸びてくれました。休み明けだったことを考えれば、もっともっと良くなると思います」と満面の笑み。

 

 一方の中竹調教師は「今回は折り合いがテーマだったので、そこをクリアしてくれたことが一番。余裕を持たせたトライアル仕様の仕上げだったので、このひと叩きで次はもっと良くなるはずです」と今後の伸びシロを強調した。

 

 とはいえ今回の勝利をもってクラシックの“主役候補”とするには少々気が早いか。最大のネックは時計面で、勝ちタイム=2分03秒2は良馬場に限れば弥生賞最低の数字だ。もちろんスローペースの影響と言ってしまえばそれまでだが、昨年の勝ち馬マカヒキ(父ディープインパクト×母父フレンチデピュティはカデナと同配合)がマークした時計(5ハロン通過59秒5→1分59秒9)と比べるとペースを差し引いても物足りなさが残る。

 

 頭数やペースがガラッと変わることが予想される皐月賞で、どこまで力を発揮できるかを今回のレースで判断するのは正直難しい。それこそジョッキーと調教師が揃って口にした“今後の伸びシロ”にかかってきそうだ。