【トレセン発秘話】変則開催だからこそ厩舎力がモノをいう

2017年01月20日 20時00分

雪に覆われた京都競馬のパドック

【栗東トレセン発秘話】降雪のため開催中止となった先週日曜の京都競馬。馬券を売る前に中止の決断が下されていれば、中京と同じように出走馬&枠番はそのままに、日曜→月曜に繰り越すことができたはずが…。出馬投票をやり直しての火曜開催となった事態に、「決断が遅過ぎた」という厳しい声が聞こえてくる。

 

 ただ、当時の状況について現地にいた関係者に聞いたところ、「あれぐらいだったら、ダート変更したら競馬はできた」から、「とても競馬ができる状況じゃなかった。もっと早く中止にすればよかったのに」まで、意見は様々。それだけ難しい判断を迫られる状況だったということだろう(売り上げは4日間トータルで前年比約120%だったというのだから、結果的にJRAにとっては吉と出たわけだが…)。

 

 こんな状況でよく言われるのが「開催延期になれば、馬の調整が狂い、馬券も荒れる」。実際、日曜に京都に輸送した後、一旦栗東に戻り、火曜に再度の輸送でレースに臨んだ陣営に、調整上での苦労はなかったのだろうか?

 

「イライラするタイプの馬なら何回も輸送してメンタル的にきつくなるというのもあるでしょうけど、牡馬ならそこまで気にすることもないのでは。実際、ウチの馬も栗東に戻ってきた翌日の月曜は坂路でしっかり乗れましたし、変わらない状態で出走できましたから」

 

 こんなことを言うのは火曜の京都9R雅Sを勝ったコクスイセンの寺島調教師だ。この馬は3番人気。そしてメーンの日経新春杯は上位人気2頭の決着だったように「代替競馬=大荒れ」とはならなかった。イレギュラーな開催だから、荒れるというのはただの決め付けで、こういう変則開催だからこそ“厩舎力”がモノをいい、人気通りの決着に収まることが多くなるのでは…と記者は考えている。