【フェアリーS】伏兵ライジングリーズン快勝!成長感じ取っていた丸田が強気の騎乗

2017年01月09日 20時00分

伏兵ライジングリーズンが力強く伸びてV

 8日、中山競馬場で行われた明け3歳牝馬によるGIIIフェアリーS(芝外1600メートル)は、10番人気の伏兵ライジングリーズン(奥村武)が早めの進出から押し切り勝ち。管理する奥村武調教師は開業4年目でうれしい重賞初制覇となった。終わってみれば2012年から6年間続く2桁人気の連対でまたしても波乱の決着。検量室の声からライジングリーズンの可能性を探ってみる。

 良馬場発表も10R前から降りだした雨で舞台は湿った馬場。加えて逃げたツヅクが1000メートル通過58秒0の速い流れを刻んだことで道中は縦長の展開に。試練の15番枠に入ったライジングリーズン=丸田は腹をくくって勝負に出た。「やれることが限られた枠なので馬のリズムを崩さないように。直線で先頭に立ってからも遊ばずに走ってくれました。展開もマッチしたけどいい勝ち方ができた」と新馬戦Vの再現とばかりに久々の重賞制覇を喜んだ。

 低評価ながら馬群の外を回り、15頭をねじ伏せる快走には確かな伏線があった。「展開を含めて全部がうまくいった」とは奥村武調教師の第一声だが、「2歳時は成長が追いつかず能力だけで走っていた。この中間からグッと馬が良くなり、以前にない強い稽古を積めた」と攻め抜いての12キロ増。馬体は丸みを帯びてひと回りパワーアップ。直前にまたがり、肌で成長を感じ取った鞍上は「今週の感触が良かったし、これなら“強気のレース”でいける」という自信満々の騎乗につながった。

 過去の勝ち馬は桜花賞、オークスでともに3着だった09年ジェルミナルを最後にクラシックから縁がなく、一発屋のイメージが定着しているレース。だが、鞍上は「広いコースに替わって上がりが速くなった時など、まだまだ課題はある。桜花賞まで時間があるのでじっくりと考えたい」と早くも春を見据えている。近年の優勝馬とはひと味違う内容で勝ち上がったライジングリーズンには、その流れを変えるだけの奥深さがある。