【チャンピオンズC】タガノトネール 鮫島調教師「馬良し、騎手良し、状態良し」一気にGI制覇へ

2016年11月29日 21時30分

【チャンピオンズカップ(日曜=12月4日、中京ダート1800メートル)dodo馬券】今週末の日曜は中京競馬場でダートの頂上決戦・GI第17回チャンピオンズカップが行われる。無傷の7連勝で“新政権”樹立を狙うアウォーディーが人気の中心だが、伏兵勢も多士済々。当欄は前哨戦の武蔵野Sを8番人気の身でレコード勝ちしたタガノトネールを狙う。余勢を駆ってもう一丁――。一気にGI制覇があるかもしれない。

 前走の武蔵野Sで、2月のフェブラリーS(モーニン)のレコード=1分34秒0を更新したタガノトネール。中間はセーブ気味の調整で初時計は26日の坂路登坂(馬なりで4ハロン55・1―39・6―25・2―12・5秒)までずれ込んだが、しっかりとした脚取りで駆け上がった。鮫島調教師は「前走のレコードVの反動なのか、当初はトモに疲れが出ていたのは確か」と激走の影響を認めた上で、現在は「何も問題はない」ことを強調した。

 今回の舞台は同馬にとってダートでは未知の1800メートル戦だが、同師は距離延長について、かなりの自信を持っている。

「道中いかに折り合えるかがカギになるけど、本来はスタミナのあるタイプなんだ。単純な瞬発力勝負より持続力を生かす競馬のほうが合う。逃げてもいいが、行きたい馬がいるなら先に行かしてもいい。これだけキャリアのある馬だから、ジョッキーも特長はだいたい分かっている。作戦を細かく指示するつもりはないよ」

 その鞍上は大舞台での変幻自在の手綱さばきに定評がある田辺裕信。デビュー10年目の2011年、GIIIアンタレスS(ゴルトブリッツ)で重賞初勝利と遅咲きだったが、その後の活躍は目覚ましく、GIでも何度もファンの度肝を抜いた。14年のフェブラリーSでは最低16番人気のコパノリッキーで勝利。今年の安田記念では8番人気のロゴタイプで楽々と逃走V。モーリスを完封したのは記憶に新しい。

 タガノトネールは芝の2000メートルでキャリアをスタートさせた。見事に新馬勝ちを果たしたものの、クラシックへの道はすでに閉ざされていた。「デビュー時点でセン馬だったから。しばらくは芝を走らせたけど、合うと思ったので3歳夏にダートを試した。勝つまでに6戦かかったけど、使うごとに少しずつ力をつけて、ようやく重賞を勝つまでに成長してくれた」

 JCダートからチャンピオンズCに名称が変わって中京開催に移行後の過去2回は、ともに1番人気のコパノリッキーが掲示板外に沈んで2→8→3、12→3→5番人気の波乱決着になっている。取材の終盤に指揮官が漏らした「馬良し、騎手良し、状態良し」のフレーズは今も耳に残っている。大舞台でのジャイアントキリングは、かなり現実的かもしれない。