藤田菜七子“持ってる女”の証明――かわいい顔して実力は本物

2016年03月07日 21時05分

武豊(左)と藤田菜七子

 かわいい顔して実力は本物——。16年ぶり7人目のJRA女性ジョッキーとなった藤田菜七子(18=美浦・根本厩舎)は5、6日と中山競馬場で騎乗して2→9→11着。馬の実績を無視した過熱(人気)ぶりの中、しっかりした騎乗ぶりで関係者の評価はうなぎ上りだ。アイドルジョッキーの初勝利は今週に持ち越しとなったが、菜七子フィーバーはとどまるところを知らない。

 初勝利こそならなかったが、その騎乗馬は予想をはるかに上回る票(3・6・9番人気)を集め、注目度の高さを証明した。そのあまりのフィーバーぶりに、最終レース終了後は急きょ、特別会見が設けられたほどだ。

「とても緊張しましたが、無事に終わってホッとしています」

 火曜(1日)の全休明け調教から川崎競馬参戦(3日)、そしてJRAでの騎乗…怒とうの1週間を振り返る菜七子の一挙手一投足を逃すまいと、殺到したマスコミ31社(約200人)が取り囲む。戸惑いの表情を見せる菜七子に助け舟を出したのは、元祖アイドルかつ大先輩の武豊だった。

「こんにちは、初めまして。武豊と申します」

 会見途中で“乱入”してきた日本競馬界の至宝は菜七子の横でマイクを握ると「いや〜(日曜12Rは)ずっと隣(内に武豊、外に菜七子)で走っていて気を使いました。邪魔したらみんなを敵に回すからね。コーナーで外に出そうとしたら(菜七子に)『コラッ!』と怒られた」と得意のジョーク。これに対し、菜七子は「言ってないです〜」と笑顔で応酬し、笑いを誘った。

 ユタカはかわいい後輩の気持ちをほぐしつつも、肝心の騎乗ぶりをこう評価した。

「2着に来た土曜のレースをビデオで拝見したけど、最後までしっかり追っていたし、新人ということを考えればしっかり乗っています。ボクのデビュー時よりうまいんじゃないかな」

 これには少々?リップサービスも含まれるだろうが、師匠の根本康広調教師が「彼女が乗ると馬の伸びが違う」と話したように“持っている女”なのは確かのようだ。

「レース後は(武豊が)パトロールビデオを見ながら注意点や改善点を教えてくださいました。また来週から頑張ろうと思います」とけなげに語る菜七子から、もちろん今週以降も目が離せない。