【藤田菜七子JRA初陣】根本調教師も認める“菜七子マジック”

2016年03月05日 16時33分

JRAデビュー戦で2着に入った藤田菜七子

 JRA16年ぶりの女性ジョッキー・藤田菜七子(18=美浦・根本)が5日、中山競馬場で中央ファンに初お目見え。初騎乗・初勝利こそならなかったが、直線猛追の2着で場内を沸かせる堂々のデビューを果たした。

 この日の騎乗は2Rネイチャーポイント(3番人気)1鞍のみ。「ハナに行けが(根本)先生の指示でしたが、速い馬がいたので切り替えた」と振り返るように、記念すべき中央初陣はインの7番手からスタートした。

「右にモタれたのを修正できず、ラチに接触してしまった」との反省材料もあり、道中は苦戦やむなしのムードさえあった。しかし、迎える直線で誰も予想せぬ逆襲シーンが待っていた。

「前が開いたら馬がハミを取って伸びてくれた」と語るように、坂を上がるとグングン加速。最後は単オッズ1・3倍の1番人気ペニーウェディングに4分の3馬身差まで迫ったのだから、スタンドのボルテージが最高潮に達したのも当然だ。「重賞級の声援が突然聞こえてびっくりした」と勝利ジョッキー・吉田豊が語った通り、最後まで主役だった。

「最後はガムシャラで、正しい姿勢やムチの使い方ができなかった。2着は馬のおかげだし、自己採点は40点」と振り返る愛弟子に対し、「40点じゃ2着に来ないよ。70点あげていい」と温かい言葉をかけたのは師匠の根本調教師。続けて「川崎の競馬もそうだったが、彼女が乗ると馬の伸びが違う。それがセンスじゃないですか」と“菜七子マジック”を称賛した。

 6日は中山2R、同12Rの2鞍に騎乗し「雲の上の存在」と憧れる武豊と対決。さらには出走がかなえば、15日には高知の交流競走で先輩女性ジョッキー・別府麻衣との対決も実現する。

 決して話題先行でないことを知らしめた中央初舞台。「2着は悔しかった。まずは初勝利を目指して頑張りたい」。その言葉が現実となる日もそう遠くない…訪れた多くのファンがそう実感したはずだ。