【中山金杯】快勝ヤマカツエースはラブリーデイになれるか

2016年01月06日 21時02分

重賞連勝で中山金杯を制したヤマカツエース(左)

 2016年の中央競馬開幕となった5日は東西で金杯が行われた。東=中山競馬場ではGIII中山金杯(芝内2000メートル)が行われ、ヤマカツエース(牡4・池添兼)が差し切り、快勝した。

 

 昨年はウインフルブルームで京都金杯を制した池添が、今年はヤマカツエースで中山金杯を勝利。まさに“平成の金杯男”とも呼ぶべき見事な初仕事だった。それでも、「ボクよりも馬にとっての大事な初戦でしたから」と返答はサラリ。それほどまで今後の飛躍を期待する素材ということなのだろう。

 

 5ハロン通過62秒3。逃げたマイネルフロストがマイペースの独り旅を決める中、ヤマカツエースは5番手からうかがう態勢。「ハナを切った馬が楽に運んでいたし、ペースが遅いとは感じていた」と言う鞍上が仕掛けたのは残り3ハロンを切ってから。4角で第2集団に取り付き、残り1ハロンでも先頭とは2馬身ほど差があったが、見せつけたのは坂を上がってからの脚力の違い。展開は明らかに逃げたマイネルフロストに利があっただけに、ゴールでの3/4馬身差は完勝と言えよう。

 

「自分から動く形で前を捕らえて後ろもしのいだ。直線で合図を送った時にしっかり伸びてくれたし、力をつけてますね。飛躍の年になれば」(池添) 管理する池添兼調教師も同様に、馬のパワーアップをヒシヒシと感じている。「今日は輸送してプラス6キロ。お尻回りがだいぶしっかりしてきたね。福島記念でいい勝ち方をしたから前走後はここを目標にきたけど、今回はハンデも馬齢と同じ56キロで勝てたから」

 

 昨年の覇者ラブリーデイはこの重賞初Vを機にGI・2勝馬へと大成長したが、同じくキングカメハメハを父に持つヤマカツエースは、これが3つ目のタイトル奪取。加えて明け4歳を迎えたばかりとあれば、さらなる高みを目指すのは当然の成り行きだろう。

 

「これからは少しずつ距離も延ばしたいと考えている。次走は様子を見て決めたいが、京都記念(2月14日=京都芝外2200メートル)も視野には入っています」(池添兼師)。実現すればまさにラブリーデイをなぞる“黄金ローテ”となるわけだが…。

 

 いずれにせよ中距離戦線に誕生した新星が、今年の競馬を盛り上げていくのは確か。16年の中央競馬の躍動を感じさせる年明け初戦であった。