明暗分けたナイトとルルーシュ

2012年09月27日 11時00分

 23日、中山競馬場で行われたGⅡオールカマー(芝外2200メートル)は2番人気に支持されたナカヤマナイト(牡4・二ノ宮)がゴール前力強く抜け出してV。昨年の共同通信杯に続く重賞2勝目を飾った。一方、関東の次期エースとして期待されたルルーシュは4着に敗退。両者の明暗を分けたものは?

 前半は比較的長めの隊列を形成していたが、3角では4~5馬身圏内に馬群が密集した。後方から運んだダコールやメイショウカンパクは大外に進路を切らざるを得ない状況に――。また1番人気のルルーシュはインをロスなく運んだものの、4角で前が詰まり、追い出しが遅れた。

 このように重馬場に脚を取られ、展開や位置取りに泣いた馬が多くいた中にあってナカヤマナイトは「外めから自分のペースで、リズムを崩さずに競馬に参加できた」(柴田善)。4角では早くも2番手に進出、余力を持って先頭でゴールインした。

「10キロも馬体が増えていたのは正直誤算。おそらく(美浦トレセン内で引っ越しした後の)新厩舎のクーラーが利き過ぎたんだろう(笑い)。春に比べて精神面がゆったりしてきたし、様々な経験をしてきたのが今に生きてきた」

 管理する二ノ宮調教師はこのように勝因を挙げた。3歳秋にはフランス遠征、今春には3戦連続で関西遠征を行った。<2200>の中山での“凱旋重賞V”は終わってみれば当然の帰結にも映るが、より迫力を増した走りはアウェーでの経験は決して無駄ではなかったことを証明している。さらにこの日の勝利で、悲願のGⅠタイトルがグッと近づいてきた。

 レース直後は明言を避けたが、次走は天皇賞・秋(10月28日=東京芝2000メートル)が有力。「じわじわ力をつけている。今回も良馬場ならもっといい走りができた」(柴田善)の発言も頼もしい。4着に泣いた昨年のダービー以来となる府中でどんな走りを見せてくれるのか、楽しみに待ちたい。