ゴールド菊花賞へ完璧試走

2012年09月26日 11時00分

 23日に阪神競馬場で行われた菊花賞トライアル・GⅡ神戸新聞杯(芝外2400メートル)は皐月賞馬ゴールドシップ(牡3・須貝)が直線半ばで抜け切る完勝劇で、復帰初戦をものにした。GⅠホースとしての貫禄を見せつけるとともに、本番の菊花賞(10月21日=京都芝外3000メートル)へ向けて完璧な試走を行った。

「僕としては(前哨戦でも)負けられない気持ちでした」

 レース直後、内田博は深く息を吐き出した。

 スタート直後はある程度の位置を取りに手綱を動かした。それでも一切かかるそぶりを見せず、向正面では前に馬の壁を作らずとも折り合いがスムーズについた。3角から促されて手綱がしごかれると、ジワジワと前に取り付いてエンジン点火。直線半ばで抜け出し、決定的な2馬身半差をつけた。

 皐月賞のようなロングスパートが本来のゴールドシップ最大の持ち味。「三分三厘で置かれるのはいつものこと。息の長い脚を使えるのを(再)確認できた」と須貝調教師。最大の武器を遺憾なく発揮した勝利で、本番へ完璧な予行演習となった。

 前走のダービー(5着)では後方待機からのしまい勝負で挑んだ。結果的に最速の上がり(33秒8)を駆使したものの、前々の決着に涙をのんだ。その敗北を教訓に挑んだこの日はいわば“覚悟”の始動戦だったが、3角からの早仕掛けでもバテるどころか、直線でさらにひと伸び…。まさに皐月賞で見せた強いゴールドシップの姿そのものだった。

「(次の舞台は)京都に替わるけど、この馬は長い距離のほうがいい。ためてためてゴーよりも、早めに進出した方が持ち味が生きる」と内田博も今回の勝利でさらに確信を深めた様子だ。

 奇襲で制した皐月賞、最速上がりを繰り出しながらも敗れたダービー。酸いも甘いも味わったコンビが再び自信を取り戻したとなれば…菊の大輪はもう目の前にある。