ピンクブーケから禁止薬物も 事件性なくJRAの処分なし

2015年02月19日 10時34分

 昨年12月7日の中山競馬6R2歳新馬戦で1位入線したピンクブーケ号から禁止薬物のカフェインが検出されたことについて、JRAは18日午前に裁定委員会を開催。同日午後4時から美浦トレーニングセンターで行われた記者会見で、その経緯を説明した。

 会見によると、カフェインは同馬が摂取した米国ペットテックラボ社により製造された飼料添加物に混入していたもので、第三者等の関与は認められないと判断。競馬法違反としての事件性はないとした。同馬を管理する小西一男調教師及び担当調教助手に対する処分も行われない。

 この飼料添加物はJRAファシリティーズが販売した商品で、昨年4月と10月の2回にわたって輸入。JRAは飼料添加物についてはロット(同一の原材料を用いて一定の期間内に均質性を有するように製造された製品)ごとに競走馬理化学研究所による検査を義務付けているが、4月分が陰性判定を受けていたため、同一ロット表示のあった10月分は検査を受けずに流通させた。

 しかし、今回の調査で“同一”ロットではなかったことが判明。製造元の不正表示が原因として関係者の責任は問われないことになった。ただ、ピンクブーケ号のオーナーや厩舎が不利益を被ったのは事実。現時点で詳細は決まっていないが、今後はJRAファシリティーズと馬主、厩舎サイドとで補償に関する話し合いが持たれることになりそうだ。

 小林善一郎審判担当常務理事の話「船橋警察署から事件性はないとの報告を受けました。しかし、今回の事案は本会施設内で販売されていた商品に禁止薬物が混入していたことが原因。そのため、お客さま、ならびに関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことを心より、おわび申し上げます。今後は販売者をはじめ関係業者に対する指導、管理を徹底し、同種の事案の再発防止に努め、公正競馬の実施に万全を尽くしてまいります」