【AJCC】まさかの7着惨敗ゴールドシップ 3角過ぎの“異変”

2015年01月26日 20時01分

鞍上・田辺と息ピッタリで4角早め先頭から押し切ったクリールカイザー

 25日、中山競馬場で行われたGIIアメリカジョッキークラブカップ(芝外2200メートル)は圧倒的な支持を受けたGI5勝馬ゴールドシップ(牡6・須貝)がまさかの不発。大波乱の一戦をものにしたのは4番人気のクリールカイザー(牡6・相沢)だった。明暗を分けた同期2頭の差はどこにあったのか? ファンのタメ息に包まれたレースを改めて振り返る。

 

 単オッズ=130円。これは有馬記念3着の雪辱を願うファンの心情をそのまま表す数字だろう。だが、結果は見せ場すらない7着惨敗。セオリーにはない厳冬期の稼働、すなわち“勝ちにきた”はずのGI・5勝馬ゴールドシップに何があったのだろうか。

 

「調子はすごく良かったんですが…」

 

 鞍上・岩田の言葉に偽りがないことは、これまでになくゲートをスムーズに出た姿が証明する。1角こそ13番手で回ったが、2角過ぎから気分良さそうにポジションを押し上げる。そんなシーンに期待を膨らませたファンは少なくなかったはず。しかし、それ以降のゴールドシップはまるで別の馬と化してしまった。

 

「勝負どころでモタモタして…。勢いに乗れなかった。外を回って嫌気を差してしまった」

 

 本来なら強気にまくっていく3角過ぎ。そこで置かれ気味となる同馬の姿が早々と“悪夢”を予感させる。4角で勝ち馬クリールカイザーははるか先。直線でわずかに差を詰めたが、すべては後の祭り。あまりの不完全燃焼ぶりにレース後の須貝調教師は終始、無言。最後は怒りをぶつけるかのようにバッグをタクシーに投げ入れて競馬場を後にした。

 

 同馬が人気を裏切ったのは今回が初めてではない。一昨年の天皇賞・春や京都大賞典(ともに5着)。2番人気だった一昨年のジャパンC(15着)や昨年の天皇賞・春(7着)でも惨敗した。

 

 勝つ時は豪快でも、ひとたび気分を害せば点火しない。その危うさも同馬の魅力と言えるが、それほど繊細な馬に対し、過去に繰り返された計7回の鞍上交代が果たして正しかったかどうか。好相性とされた岩田とのコンビでの惨敗は、改めてサラブレッドの扱い方の難しさを物語っている気がしてならない。