“逃げの中舘”が涙の引退

2015年01月26日 10時35分

騎手仲間から胴上げされる中舘騎手

“逃げの中舘”の代名詞で活躍した中舘英二(49=美浦・フリー)が25日の中山競馬で31年間の騎手人生に幕を下ろした。

 1984年3月のデビューからJRA通算1万7699鞍目(1823勝)となった最後のレース(6R)でサウスリュウセイに騎乗した中舘は代名詞である“逃げ”の形にこそ持ち込めなかったものの、果敢に先行して5着に粘る好騎乗。ゴール後にはスタンドから大きな歓声が上がった。「あれだけ声援をもらえたらウルウルきてしまう。自分がそんな(声援をもらうような)ジョッキーだったと自覚していないから」と同騎手。最終レース後に行われた引退式にはヒシアマゾンなどでおなじみのヒシ(馬主・阿部雅一郎氏)の勝負服姿で登場。多くのファンが見守る中、12年から所属した松山康久元調教師に花束を贈られ、最後は騎手仲間の胴上げで送り出された。

「久しぶりに乗った競馬は楽しかった。本当にいい騎手人生でした」と涙ぐみながら語った中舘。3月からは調教師として新たなステージでの勝負が始まる。「まずは無事に出走させることですが、いずれは個性的な馬をつくりたい」。トレーナーとしても“個性派”としてターフをにぎわせてくれそうだ。