【藤井勘一郎コラム】最高の騎乗ができるよう進化したヘルメットを導入予定です

2021年09月02日 16時00分

かぶっているのが新ヘルメットです(藤井騎手提供)

 皆さんこんにちは藤井勘一郎です。

 先週の土曜小倉7Rで騎乗したレイクリエイターは人気に応えられず申し訳ありません。後ろからの競馬はいつも通りでも、もっとペースが流れたほうがいいのかもしれません。日曜は1Rのハクアイエールで3着。こちらはダートで変わり身を見せましたが、ヘニーヒューズ産駒だけに条件が合っていたのでしょう。加えて滞在競馬でスタッフの方々がしっかりと調整してくださったおかげだと思います。次走が楽しみです。

 今回の写真は、今後導入予定の新ヘルメットをかぶったものです。私は今、川田騎手、小崎騎手とともにヘルメット委員を拝命していまして、新しいヘルメットについて要望を出させていただいています。写真のものはまだ試作段階ですが、さまざまな意見を取り入れた、今までで最良のものになる予定です。ちなみに写真で手に持っているのは従来の茶帽といわれるヘルメットと、イタリア、オーストラリアのものです。

 オーストラリア時代のものに比べ、JRAから支給されるものは300~400グラムくらい軽くて、あまりの軽さに強度の面で大丈夫かと不安になるくらいでした。ですが、軽くても日本のトップメーカーが研究を重ねて衝撃吸収性を限界まで高めたのが我々JRAジョッキーが使用しているヘルメットです。もちろんかぶりやすさも抜群で、外国製はかぶっていると頭が痛くなったり、頭にフィットするよう工夫が必要な時もありますが、その辺りの心配もいりません。さすがはメイド・イン・ジャパン、というところですね。

 私がオーストラリアで騎乗していたころ、落馬事故が相次いだ時期があって、オートバイのようなフルフェースのヘルメット導入の意見が強まり、実際に試作品が作られたことがあります。私もかぶりましたが、やはり視野が狭くなりますし、クビの動きも制限されます。結局導入には至りませんでしたが、ヘルメットは常に危険が伴うジョッキーにとって頭部を守る非常に重要なアイテムです。ファンの皆さんに安心して競馬を楽しんでいただくためにも、日々改良を重ねて、最高の騎乗ができるよう進化しています。

 私のヘルメットに関するこだわりを一つ。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、私はレース中、顔面に装着するものとは別のゴーグルをヘルメットに着けたままにしています。これは2000年の安田記念をフェアリーキングプローンで勝った、ロビー・フラッド騎手のスタイルを取り入れたもの。こんな新しい視点で競馬を見ていただくのも楽しいかもしれません。

 今週は日曜小倉10Rのコパノリッチマンなどに騎乗させていただく予定です。応援よろしくお願いいたします。

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