【藤井勘一郎コラム】友人でもあり恩人でもある松永幹夫厩舎・井上助手のおはなし

2021年08月05日 14時00分

2019年の中京記念を制したグルーヴィットと井上助手

 皆さんこんにちは藤井勘一郎です。

 東京オリンピックの総合馬術。先日の当コラムでご紹介した大岩義明選手は落馬失権となりましたが、戸本一真選手が個人4位と大健闘。キャプテンを務められた大岩選手を始め、日本チームの皆さん、本当にお疲れさまでした! 次の舞台でのご活躍を楽しみにしています。

 それでは、今週も私が日頃からお世話になっているホースマンを紹介させてください。松永幹夫厩舎の調教助手としてグルーヴィットなどの担当をされている井上智史さんは、私とはオーストラリアの競馬学校(ARI)時代から20年来の友人です。ARI時代にはプライベートでもよく行動を共にしていて、ビーチなどで一緒に遊んだことを思い出します。

 当時は日本の競馬学校が狭き門だったこともあり、ARIは日本人向けの受け皿のような役割でしたが、そこで私と井上さんは1年半ぐらいご一緒しました。その後、私は一足先にジョッキーになり、井上さんは学校修了後にシンガポールで調教助手としてキャリアをスタートさせました。実はシンガポールで井上さんが所属していたマルコム厩舎は私も見習い候補生としてお世話になっていた厩舎で、時期的にはすれ違いだったのですがこれも不思議なご縁ですね。

 井上さんは帰国後、グリーンウッドでの牧場勤めを経て2007年からその年開業した松永幹夫厩舎に所属。以来14年間、調教助手として数々の名馬の育成に携わって来ました。ご承知の通り松永幹夫先生はジョッキーとして大成功を収め、調教師になられた方です。井上さんからしたら「雲の上の人」だったそうですが、すごく謙虚な方で従業員のことを親身に考えてくれる方。負けることがほとんどのこの世界ですが、「常に責任は自分」という先生の器の大きさは、調教師を目指している井上さんにも大きな影響を与えているようです。

 また、グランプリホース・クロノジェネシスを管理する斉藤崇史先生は井上さんとは松永幹夫厩舎時代の同僚です。助手時代から本当に優秀な方で、調教師として成功されているのはいい刺激になっていることでしょうね。

 私もJRAで騎手試験を受ける際には、既に調教師試験を受験されていた井上さんに相談に乗っていただき、そのおかげで今こうしてジョッキーとして騎乗させていただいています。井上さんも先々週のセレクションセールを見学するなど、調教師として成功することをモチベーションにして常に研さんを積まれています。私も井上調教師から騎乗依頼を受ける日を夢見て、これからも精進していきます。井上さん共々、応援よろしくお願いいたします。

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