【ユニコーンS】ダート界にスター候補誕生! 伏兵スマッシャーの気になる評価

2021年06月21日 11時30分

従来のレースレコードを0秒5更新したスマッシャー

 出世レースからまた好素材が――。20日、東京競馬場で行われた3歳のGⅢユニコーンS(ダート1600メートル)で、スマッシャー(牡・吉岡)という新たなスター候補が誕生した。勝ち馬からGⅠ馬続出という同レースの歴史から、今後のダート路線を占ううえで重要な一戦。7番人気の伏兵評価だったが、次代のエースに躍り出る可能性は…。この一戦を検証する。

 ダート界の登竜門というべき一戦を制したのは7番人気のスマッシャーだった。今年はいかにも混戦の様相を呈した“出世レース”だったが、馬場の真ん中から堂々たる脚力で他馬を抜き去り、ゴール板を先頭で駆け抜けた。

 重馬場での勝ち時計=1分34秒4はレースレコード。昨年のカフェファラオ(1分34秒9・稍重)の記録を0秒5更新するものだ。鞍上の坂井は「今日の馬場では速い時計が出ると思っていましたが、レコードは力のある証拠だと思います」と自信満々に報道陣にコメントした。

 初のマイルが重賞初挑戦となったわけだが「1400メートルでしまいの脚がしっかりしていたので、1600メートルは間違いなく合うだろうと思っていました」。

 坂井はこの舞台に確信を持って臨んでいた。ここ3戦の1400メートル(1、1、3着)での連続最速上がりはだてではない。1ハロンの延長と東京の長い直線が限りなくマッチした“最適”の舞台で豪快に直線一気を決めた。

 向正面では先行集団の一角にいたピンクカメハメハが内ラチに突っ込むという想定外のアクシデントも…。それでも鞍上も馬も動じることなく、大きなロスを被ることなく冷静に通過した。

「未勝利を勝った時から(ユニコーンSを)目標にしてきましたし、勝ち負けできる馬だと思っていました。まだまだ伸びシロもあります」と鞍上は今後に大きな期待をかける。そもそも新馬戦は芝デビュー(阪神外1800メートル・5着)だったが「デビュー当初はまだ線が細くて…。ダートで走る感じには見えませんでした」とは吉岡調教師。それでも、その後は微増ながら一戦ごとに体重を増やしていく。

 さらにダート適性を示してからは、走りもグンとパワフルになってきた。

 距離延長を含めて次走に関しても現段階では未定とのことだが…。ノンコノユメ、ゴールドドリーム、ルヴァンスレーヴ、カフェファラオなど、そうそうたるGⅠホースが足掛かりとしたのは、このユニコーンSだ。歴史は再び? 今後、スマッシュヒットを連発するかもしれない同馬の将来に注目していきたい。

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